昔から、図書館とか公民館という場所が異常に好きです。
「本が大好き!」というわけではないのですが、あの静謐な雰囲気がたまらなく好きなのです。
そんなわけで、高校時代は図書委員をやっていました。いや、やっていたというより「なんとなく選んだ」という方が正しいですね。高校では何かしらの委員会に入らなければならなかったので、「図書館の雰囲気が好きだし、まあいっか」という軽いノリで図書委員になりました。
図書委員時代の思い出
図書委員になったものの、特に何か特別な仕事があるわけではありませんでした。新刊の整理をしたり、貸出カード(当時はまだ紙のカードがあった)を管理したり、あとは…まあ、基本的に暇です。でも、暇なのがいいんです。図書館ですからね。
そんなある日、同じ委員の先輩の女子(バドミントン部)に、勇気を出して「メールアドレスを教えてください」と聞いたことがありました。
彼女の返答は、
「なんで?」
即答でした。
あまりの反応に、司書の先生が気を遣って「大丈夫よ…」と慰めてくれたのを覚えています。
それでも、図書委員をやっていたおかげで一生の友人もできました。ある土曜日、書庫整理のために登校したのですが、みんなで本を整理した後、司書の先生がコンビニのおにぎりを買ってくれました。その時、柔道部の男子がなぜか14個もおにぎりを食べていて衝撃を受けました。
「すごい食欲だな…」と思ったものの、意外にもゲームの趣味が合い、大学も学部も同じ、さらには一緒に公務員試験を受け、それぞれ別の官庁に内定。気づけば、今では同じ公務員宿舎に住む仲になっています。何がきっかけで縁がつながるかわかりません。
図書館に行くのが日課、ゲームの影響かもしれない
ところで、昔ファミコンのゲームで『エスパードリーム2 新たなる戦い』という作品がありました。
主人公のマモルくんは、学校帰りに図書館に立ち寄るのが日課。そこで本を読んでいたら、突然、目の前に妖精が現れ、「本の世界を救ってください!」と頼まれるのです。
このゲームの影響もあってか、「図書館に行くのが日課ってなんだかいいな」と思うようになりました。もちろん、現実では妖精が現れることはありませんでしたが、それでも図書館に通う理由としては十分でした。
そういえば、『UNDERTALE』のスノーフルの街にも図書館が登場します。日本語版では「としょんか」、英語版では「LIBRARBY(ライブラルビー)」と微妙にスペルミスになっており、こうしたちょっとした遊び心も、図書館の持つ静かな雰囲気と対比になっていてなんか好きです(語彙力)。
公民館と税理士受験の日々
社会人になってからも、図書館や公民館の存在は大きかったです。
税理士試験の勉強をしていた頃、私は毎日のように公民館に通っていました。朝9時に妻(当時は公認会計士受験生)と一緒に図書館へ行き、昼になったらコンビニのお弁当を買って近くの公園で食べる。そんな日々が続きましたが、不思議と苦にはなりませんでした。
公民館は夜22時まで開いていたので、高校生たちが大学受験に向けて勉強している姿をよく見かけました。彼らのひたむきな姿勢に、こちらも刺激を受けることが多かったです。
たまに、同じく税理士受験生らしき社会人の方を見かけることもありました。今ごろは無事に税理士になっているのかもしれません。
図書館・公民館の魅力
図書館や公民館の魅力は、本を読めるだけではありません。
例えば、木の香りがする静かな図書館は、それだけで落ち着くものです。また、図書館では幼児向けの読み聞かせイベントや、本好きのための恋活イベントなども開催されています。本を読むだけの場所ではなく、人が集まるコミュニティスペースになっているところが面白いと感じます。
最後に
こうして振り返ってみると、図書館や公民館が人生の節々で重要な役割を果たしていることに気づきます。税理士受験時代も、高校時代も、そして今も。
静かな空間に身を置いて、じっくりと考えたり勉強したりする時間は、何ものにも代えがたいものです。
これからも、私はきっと図書館に通い続けるでしょう。
もしかしたら、どこかの図書館で、また新たな出会いがあるかもしれません。
…なんてことを考えていたら、『エスパードリーム2』を久しぶりにやりたくなってきました。あの頃の図書館の空気を、もう一度味わいたい気分です。


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