税金全般

税金全般

法人税法と所得税法、条文の前提の違い

体系的な学習が必要だとわかっていながら、日々の実務に追われてなかなか手が出ない。そんな反省もあって、税務関係の専門書をときどき無目的に読むようにしています。先日、法人税法と所得税法を横並びで眺めていて、ふと気になることに気づきました。法人税...
税金全般

申請書等の取下書という実務 — 却下処分を避けるための「仕切り直し」

申告書や申請書は、一度提出してしまっても「取下書」によって取り下げることができます。法令上の提出事由に該当していなかったり、提出期限を過ぎていたりした場合、本来であれば税務署側が却下などの行政処分を行うことになります。しかし、実務ではそうな...
税金全般

陳情書・嘆願書をどう考えるか――元国税の税理士として思うこと

非OBの税理士さんと雑談していると、「嘆願書を出せば税務当局がお目こぼし的に取り扱ってくれるのか」という話題が出ることがあります。元国税という経歴のせいか、私に対してその実感を尋ねられる場面が少なくありません。今回はこのテーマについて、現時...
税金全般

買う節税より、買わない節税

節税の話題になると、必ずと言っていいほど出てくるのが、高級車や高級腕時計を法人や個人事業の資産として購入する手法です。確かに、プライベートで購入すれば一円も経費になりませんが、事業の資産として購入すれば、減価償却の手続きを通じて耐用年数にわ...
税金全般

ブラケットクリープという「ステルス増税」

日経新聞が「隠れ増税」に関する記事を出していました。物価高と賃上げが重なった結果、明確な増税の決定がないまま国民の税負担が増えている、という内容です。第一生命系の研究所の試算によると、低インフレだったコロナ危機前と比べて、2025年の家計の...
所得税

源泉徴収票の提出が変わります――令和8年分から市区町村経由のみなし提出が開始

令和8年4月、国税庁から「源泉徴収票(給与所得・公的年金等)のみなし提出の特例に関するQ&A」が公表されました。実務に直結する論点が16問にわたって整理されています。中でも問1で示された「みなし提出の特例」は、源泉徴収票の提出ルートそのもの...
税金全般

FP1級の学科試験免除コースが新設され、既取得者として思うこと

きんざい(金融財政事情研究会)が、2026年度からFP1級の学科試験を免除する新しいコースを開講します。「FP養成コース(1級通信+スクーリング)」という名称です。特徴を整理すると、次のようになります。受講料は税込330,000円。期間は約...
国税職員

無料で読める国税の教科書として、税大校本はかなり筋がいいと思う

無料で読める国税関係のテキストとして、税大校本はかなり良いのではないかと思っています。大卒等の枠で国税の職場に入ると、入庁後しばらく、埼玉県和光市の税務大学校で研修を受けます。そこで使われるのが、いわゆる税大校本です。各税法ごとにまとまって...
税金全般

法人事業概況書と会社事業概況書の違い――結局どっちを出すのか問題

結論:提出先の「所管」が違う今日は、法人税申告でたまに出てくる「法人事業概況書」と「会社事業概況書」の違いについて整理します。結論から言うと、両者は名前が似ていますが、想定している提出先(所管)が違います。法人事業概況書:税務署が所管する法...
税金全般

青色申告会の確定申告指導に従事してきました(備忘)

今日は、武蔵府中青色申告会において、令和7年分の所得税の確定申告書および青色申告決算書の作成指導に従事してきました。青色申告会での確定申告指導については、納税者向けの情報は多い一方で、「税理士側がどのように従事するのか」という情報は意外とま...