温泉の朝と御殿場アウトレット ― 緑のニットと“どうぐや”の誘惑

旅行

旅行2日目の朝は、いつも通り5時45分に起きました。
自宅では光で目覚めるタイプの時計を使っているのですが、旅行先では当然持ってきていないので、iPhoneのアラームに頼るしかありません。犬の吠える音をアラームに設定していたのをすっかり忘れていて、静かな温泉宿の朝に「ワンワンワンワン!」と響いた瞬間、かなり心臓に悪かったです。もう少し寝ていたかった妻が先に起きてしまい申し訳なく思いましたが、起きるという目的は果たしているのでまぁよしとします。

雲の向こうの日の出

外はまだ薄暗く、露天風呂へ。
日の出を拝むつもりだったのですが、残念ながら厚めの雲がかかっており、太陽が顔を出す瞬間は見られませんでした。
それでも、暗かった空が少しずつ明るくなっていく様子を湯に浸かりながら眺めていると、それだけで贅沢な時間です。湯気越しに変わっていく空の色を見ていると、「これぞ温泉旅行だな」と実感しました。

朝食バイキングと出発

朝食はお決まりのバイキング。
静岡県産の鶏卵がいい感じに新鮮そうだったので、目玉焼きイーティングマシーンと化していました。たんぱく質の補給もこれで十分です。
そのあとチェックアウトを済ませ、一路、御殿場プレミアム・アウトレットへ。噂ではよく聞いていましたが、来るのは今回が初めてなのでここで実績解除の運びとなりました。三菱地所が手掛けている再開発プロジェクト、今年で25周年と比較的歴史は新しめのようです。

緑のニットと200色の白

広大な敷地を一通り歩いてみたものの、すべてを回るのは到底無理でした。
普段はユニクロかZARAで服を買うくらいの私にとって、こういうアウトレットでの買い物はちょっとした非日常です。
今回買ったのは冬用のニット。いつもなら、事務所のホームページと同じような薄いブルーやグレーの色の服を何も考えずに選んでしまうのですが、たまには気分を変えてみようと思い、深緑色のものを選びました。
そういえば、イヌイットの人々には「白が200色ある」という話を聞いたことがあります。日本人にとっての「緑」も、それに近いものがある気がします。
若草色、抹茶色、グリンピース色……。微妙な色の違いに名前をつけて楽しむ文化。そんなことを考えながら、「自分らしくない色を選ぶのも悪くないな」などと思いました。

“どうぐや”と懐かしの音楽

敷地内では、ちょうどドラゴンクエストとのコラボ企画をやっていました。「どうぐや」という名のコラボショップがあり、スライムのぬいぐるみや、はぐれメタルのヘアピンなどが並んでいます。
先日ちょうど「ジェラピケ×ドラクエ」のコラボでブランケットを買ったばかりだったので、さすがに今回は購入を控えましたが、見ているだけでも楽しかったです。
同じコーナーにはスクエニつながりで『ファイナルファンタジー』のグッズも並んでおり、昔のサウンドトラックCDがあって思わず手に取ってしまいました。FFもDQもどちらも好きなんですよね~。

府中へ帰還、そして思うこと

帰り道は少し渋滞もありましたが、無事に府中まで帰宅。
思えば、独立してからこうして旅行に出かけたのは初めてでした。
会社員時代は、日曜の夜になると「明日から仕事か…」という気持ちが少なからずありましたが、今はそれがまったくありません。代わりに、金曜夜の高揚感も消えましたけれど、それはそれでいい。“日曜の憂鬱”と“華金の快感”を同時に手放すことで、日々の波が穏やかになったように思います。こうして旅の記録を書いていると、「また明日からやるか」という自然なやる気が湧いてきます。12月も、もう一度くらいどこかへ行けたらいいなと思います。今度こそ、晴れた日の出を。

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