無職期間ということもあって、昼食と夕食をはじめ、家事全般は私が担当しています。朝食だけは例外で、私は食べない派、妻はバナナとパルテノを食べるので、そのストックを切らさないように私が買い物に出かけます。国税退職後の序盤は専業主夫ムーブをしているわけです。
料理はもともと嫌いではありませんでしたが、一人暮らしの頃は「やったりやらなかったり」程度。苦手意識はなかったものの、自信満々で料理を披露できるわけでもなく、まあ普通の独身男性レベルでした。
共働き時代の料理事情
共働きのときは、夜ごはんはフルリモート勤務の妻が作ってくれていました。私はというと、昼ごはんは二択。年の半分は自作の鶏むねチャーシューとさつまいもの弁当、残りの半分は職場の食堂。正直、この生活で「料理経験値がぐんぐん上がる」なんてことはありませんでした。
そのため無職期間に突入していざ「主夫」として台所に立つとき、私がまず決めた方針は二つ。「レシピ通りに作ること」と「ホットクックに頼れるものは頼ること」です。
レシピの師匠たち
昔からお世話になっているのはリュウジさん。YouTubeで「リュウジ+使いたい具材」で検索すれば、たいてい冷蔵庫の在庫をうまく消費できるレシピがヒットします。さらに最近は妻から「これ食べたい」とLINEで動画リンクが飛んでくることもしばしば。GRAND CHEF MATSUOさんのYouTubeや、長谷川あかりさんのXのポストが多いです。料理の難易度が少しずつ上がってきているのは、それだけ妻が私の料理を評価してくれている証拠だと信じたいところです。
そして私の強力な相棒がChatGPT。冷蔵庫の在庫や妻のリクエストを入力すると、それに合わせたレシピを提案してくれるのですが、これがなかなか侮れません。基本に忠実な味付けで、妻からも「おいしい」との合格点をもらえます。AI×料理×税理士、というのもある意味コモディティの掛け算から織りなす希少性なのかもしれません。違うか。
最近のヒット作
なかでもヒットしたのは、長谷川あかりさんのレシピ「ぽいぽいつくねとしゃきしゃき野菜のまぜごはん」。さっぱりしているのにごはんが進む不思議さがあります。Xでもこのレシピはインプレッションが多く、他の人も同じように感動していたようです。
もう一つ印象深かったのは「ホットクックでいわしの骨までやわらか煮」。調理に3時間弱かかり、下処理で頭や内臓を取り分ける作業も初体験でしたが、仕上がりは本当に骨まで柔らか。ホットクックのポテンシャルを改めて実感しました。
失敗からの学び
もちろん失敗もあります。特定の料理名を挙げるまでもなく、「自分のオリジナリティを出そう」とするとだいたい失敗します。料理が少しできるようになると、ついアレンジに走りたくなる。しかし塩加減一つとっても、濃くしすぎればもう取り返しがつきません。そこから学んだのは「独創性はいらない、80点でいい」という姿勢。基本に忠実、味見をしながら少しずつ調整する。これは料理だけでなく、世の中の真理にもつながる戒めのように感じます。
ホットクックの相棒メニュー
最も作っているのは「カレー」と「温泉卵」。ホットクックの基本レシピのカレーは、トマトとセロリが入っているのですが、このセロリが驚くほどカレーに合います。温泉卵に関しては、気がつけば勝手に作ってしまうレベルで習慣化しています。私の一人昼ごはんは、大量の白米に温泉卵+納豆、そこに冷凍の鮭や鯖を焼いて添えるのが定番。家計にもやさしく、栄養バランスもそこそこ。
料理を通じて得た気づき
買い物は思ったより時間がかかりますね。とはいえ近所に安いスーパーがあるので、今はそこが強い味方です。いっそ買い物自体を気分転換として楽しめるように意識改革できれば、日常がもっと豊かになるのかもしれません。
あとは、買い物メモを事前にしっかり確認する習慣がつき、後から「あれが足りない」と二度手間になることを防げるようになった気がします。これは税理士として独立した後に顧客とやり取りをするとき、「追加で資料をください」を極力減らすことにつながりそうです。結局、料理と仕事は同じく段取りが大事なのかもしれません。
趣味としての料理
料理はいまやホビークックとして、新しい趣味のような位置づけになっています。オーディオブックや音楽を聴きながら、あえて効率を求めすぎずに大らかに取り組む。自分で作った料理はやっぱりおいしく、量も自由に調整できるし、冷蔵庫の在庫をうまく使い切ったときの達成感もある。まるでラスボス戦でラストエリクサー使い切ってギリギリ倒したような快感。伝わりますかね。
これからも私は料理を続けます。せっかく自宅兼事務所なのですから、税理士登録後も「今日のごはん」を自分の手でふるまえるような暮らしを楽しんでいきたいと思います。
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