気づけば、退職日まであと約2ヶ月となりました。
私の退職予定日は7月10日。そう、ちょうど人事異動の日です。
国税職員の人事異動は、毎年7月10日に行われます。異動先の内示が出るのはその2週間前。つまり、6月の最終週に「あなたの次の職場はここです」と告げられるわけですが……私はその日、内示を受けることなく、静かに机を片付けるか有給を取得予定です。なにせ内示がありませんし、他の人の異動ももはや興味ないというのが本音のところです。
定年退職の方々と同じ日に辞めることになるので、「あ、そういえばこの人もいなくなるのか」と思い出してもらえる程度の、実に控えめな退職です。お別れの挨拶は、たぶん事務室から出る際に「お世話になりました」で終わるような気がしています。
祝日がないって、けっこう堪える
ふと、カレンダーを見て思いました。
……あれ、ゴールデンウィーク明けから7月の「海の日」まで、祝日が一日もない。
これは国税職員に限らず、多くの勤労者にとって地味につらい事実ではないでしょうか。
ただ、私たち税務署職員にとっては、少し特殊な事情もあります。
「海の日」がある7月の第3週の月曜日、7月の3連休は、多くの職員にとって“異動直後”の週末。つまり、新しい環境に戸惑いつつ何日かを緊張感の中過ごして、ようやく訪れる安息の3日間です。
この連休が本当にありがたい。異動してきたばかりの署でも、何となく気を抜ける瞬間というのがこの3連休には訪れるのです。もっとも、総務や官房系統の方々の中には、異動直後に固有の事務対応で出勤を余儀なくされる方もいらっしゃるでしょうけれど……私はその点、静かにフェードアウトの道を選んだので、きっとこの海の日も自宅でアイスコーヒーを飲んでいると思います。
退職日まであと何日?
さて、そんなことをぼんやり考えているうちに、ふと気になったのが「退職日まであと何日あるんだろう?」ということ。
本日、5月8日現在。
この原稿を書いているのは仕事が終わった夜のことですので、実質的には明日からカウントを始めるとして、営業日ベースで調べてみました。
答えは――45営業日。
ちょうど9週間分の平日が、退職までに残されていることになります。
さらに、有給休暇の残日数を確認したところ、13.5日。
つまり、有給をバランスよく使わないと、貴重な“権利”が失われる恐れがあるということです。
感覚的に言えば、3日に1日は休まないといけない計算。これはもう、休みながら働くスタイルを徹底しないと難しそうです。実際には「この日は出てこないとまずい」という日がすでに20日ほど確定していますので、残り25営業日の中で13.5日を消化する、というなかなかスリリングな状況。
有給と飲み会と、ちょっとだけ寂しさと
これからのスケジュールとしては、
- 5月に5日
- 6月に5日
- 7月に3.5日
……という感じで休んでいくのが理想です。
一応、自分の中で「この日は仕事を休もうかな」という候補日は立ててあるのですが、現実には予期せぬ会議や打合せが入り、すんなりとはいかないのが常。
また、意外と気にしているのが「飲み会」です。
正直なところ、全参加はしません。でも、せっかくなので「最後に一杯どう?」と声をかけていただける場には、できるだけ顔を出したいと思っています。
長く勤めた職場を去るわけですから、感謝の気持ちだけは忘れずに、という気持ちもあって。
それに、何年も一緒に仕事をしてきた方とのラストの乾杯というのは、それはそれで一つの儀式のようなものだと思うのです。
今の気持ちは、たぶん記録しておいた方がいい
こうして、「あと何日で退職」というブログ記事を書くこと自体、意外と意味のあることなんじゃないかと最近思うようになりました。
過去の私だったら、「そんなカウントダウンしてどうするの」と思っていたはずです。でも、今の私は、日々の業務の中にある些細な変化――たとえば、最後の○○会議とか、最後の○○資料の提出とか――を、ゆっくり味わいながら見つめていたい気分なのです。
今のこの気持ちも、数ヶ月後には記憶から薄れていくかもしれません。
でも、文章として残しておけば、きっと将来読み返したとき、「あの頃、私はこんなことを考えていたんだな」と、ちょっとだけ誇らしく思える気がしています。
もちろん、退職のその日まで何が起こるかは分かりません。
急な案件や思わぬ展開で、有給のスケジュールが崩れるかもしれないし、最後の最後に残業していた、なんてオチも十分にあり得ます。
それでも、今は少しずつ「終わりの準備」をしている自分を、静かに見守っていたいと思います。
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