雨の日はFF10と掃除をしなさい。

ゴールデンウィーク最終日。東京は朝から晩までしとしとと雨が降り続けていました。
この空模様、もしかしたら小池都知事が「最終日は家でおとなしくしていなさい」と言っているのかもしれません。違いますね。失礼しました。

さて、皆さんは雨の日、好きですか?
私は決して嫌いではありません。なぜなら、雨というのは「外に出なくていい理由」になるからです。言い換えれば、外出をサボる言い訳が天から降ってくるという、ある意味ご褒美のような存在です。

中学では野球部、高校では陸上部に所属していた私は、グラウンドが使えない雨の日が来ると、全身で喜びを表現していました。実際にはしゃぎ過ぎて、嬉ションしかけていた記憶もあります。当時は筋トレに振り替えられるとはいえ、やはり屋外練習が中止になるというだけで、駄犬の如くテンションが上がっていたのです。

社会人になった今、雨の日にグラウンド練習が休みになることはありませんが、それでもやはり「外に出づらい」というだけで、少しほっとしてしまう自分がいます。

もちろん、雨の日にはやるべきことをきちんとやるのが大人の対応です。勝間和代さんがYouTubeで「雨の日こそ掃除にコミットせよ」とおっしゃっていたのを思い出し、私も「なるほど」と納得しました。外出しづらいからこそ、普段後回しにしてしまう家のことに集中できる。雨の日は、いわば強制的にインドアにロックインされる日です。

たとえば、冷蔵庫の食材を使い切るために料理をしてみたり、読みかけの本にようやく手を伸ばしてみたり、掃除や洗濯、衣替えを一気に片づけるのもいいでしょう。家の中でも充実した時間を過ごせる人間でありさえすれば、天気に気分を左右されることはないのかもしれません。

私も、映画を観たりゲームをしたり、本を読んだりするのが好きなので、雨の日にこそ没頭できるタイプの人間です。そして、ふと手に取ったNintendo Switchのメニュー画面で、目に飛び込んできたのが「ファイナルファンタジーX/X-2 HDリマスター」でした。

学生時代、忙しさのあまりプレイできなかったFF10。私にとっては、ある種「幻の名作」です。
高校時代、世はまさにPS2の黎明期。周囲はFF10に熱狂していたのに、私は部活三昧でゲームを封印していた。
20代になってからもTwitterで「30歳になったら10連休をとってFF10をやりたい」などとつぶやいていたのですが、当然ながらそんな青写真は夢のまま。気がつけば40代目前です。

ところが今回、その幻の名作がゴールデンウィーク限定セール中とのこと。これは啓示ではないかと、コントローラーを握る手に力が入ります。いや、冷静になればただのマーケティングなのですが、乗せられるときは気持ちよく乗ったほうが人生楽しいものです。

即購入。すぐにダウンロードして、久しぶりにコントローラーを握りました。

正直、リマスター作品とはいえグラフィックの美しさに驚かされました。高校時代にこの映像を見ていたら、そりゃあ夢中になっただろうな…というレベルです。そして何より、ストーリーの世界観に惹き込まれました。
(以下、プレイ時間5時間の浅い感想です)
FF10の主人公ってスポーツ選手なんですね? まさかファンタジー世界のRPGにスポーツ要素が組み込まれているとは思わず、新鮮な気分になりました。全体的に従来のFFシリーズとは一線を画していて、「こう来たか」と唸ってしまいます。

あと、ルールーというキャラクターが…いや、この話はやめておきましょう。まだ序盤なので何も言えません。
ただ、あのビジュアルは印象に残りすぎます。

そんなこんなで、雨の日の休日は、昔の自分の心残りをひとつ解消する日にもなりました。
税理士として独立する準備を進めている今、自由な時間を使って「やり残したゲーム」を回収できるのは、精神衛生上とても良いことだと思っています。独立したら、きっとまた忙しくなるでしょうから。

そして、きちんと掃除もやりました。
これだけFF10に熱中していたわりには、掃除も完遂しているあたり、自分でもちょっと褒めたいです。
部屋がきれいな状態で新しい一週間を迎えられるのは、想像以上に気分が良いものです。

天気予報によれば、来週もしばらくは雨の日が続くようです。
それならそれで、また何か「心残り」をひとつずつ、雨の日に成仏させていくのも悪くないなと思いました。

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