初めてのウォーターローディング。頻尿と刃牙と私

令和7年4月12日(土)、東京都パワーリフティング選手権大会。
66kg級ノーギアでの出場を控え、ピーキングもいよいよ終盤を迎えました。
残すは最終調整のトレーニング1日と、地味にしんどい体重・体調管理。

この大会は私にとって初出場ではありませんが、今回初めて導入するのが「ウォーターローディング」です。名前の響きはなんだかシャレてますが、要するに「水を大量に飲んで、その後一気に抜く」という減量法です。

現在、朝起きて68.3kg。目標体重は66.0kg。あと5日で2.3kgの減量です。普通にアンダーカロリーで攻めてもよかったのですが、ここはひとつチャレンジを、ということで。


とにかく飲む。飽きたら混ぜる

やり方は、まあ正直に言えばみよう見まねです。他のパワーリフティング選手のSNSやブログを参考に、自分なりの方法を組み立てています。昨日は4リットル、今日は5リットル。明日・明後日は6リットルを目標に摂取し、木曜と金曜に一気に水を抜いて、土曜の朝66.3kgくらいを目指します。移動中に0.3kgくらいは落ちるだろうという、算段込みの体重調整です。

それにしても、水5リットルはなかなかの苦行です。ミネラルウォーターばかりでは味気なく、途中からメロン味のプロテインや、チョコレート味のプロテインを投入して味変を図ります。

特に最近ハマっているのが、DNSのプレミアムチョコレート風味のプロテイン。これをペットボトルのブラックコーヒーに溶かすと驚くほど美味い。クソデカ漏斗を使って慎重にパウダーを注ぎ込んだ甲斐がありました。もはやウォーターローディングとは関係なく、普通に朝の1杯として定着しそうです。


頻尿を制す者が、減量を制す…のか?

水を飲めば当然、出るものも増えます。出勤してすぐ、デスクに置いた2リットルのペットボトルを見て、上司から開口一番、「水抜きするのか?」と聞かれました。まだ就業開始前です。なぜそんなに食い気味だったのかは謎ですが、ある意味、職場内での私のキャラは定着しているようです。

そして頻尿。今日は仕事中、1時間に1回はトイレに行っていました。会議中に行きたくなるリスクは今のところ回避していますが、明日以降はどうなるかわかりません。
トイレもバリエーションを持たせています。上の階や下の階を渡り歩いていますが、合同庁舎のトイレは階が違うと雰囲気が違って面白いですね。客層も変わるので、ちょっとした小旅行気分です。


透明なイエローに感動する日が来るとは

これは少々お下品な話で恐縮ですが、水分が充填された人体から排出される尿の色、驚くほどクリアなんですよね。限りなく透明に近いイエロー。「体内の水分が不足していると尿の色が濃くなる」という話は聞いたことがありましたが、自分の身体でこれほどまでに透明感のある尿を見たのは初めてで、軽く感動すら覚えました。

「健康的」とはまた違うかもしれませんが、身体がひたすら水分で満たされている感じはあります。


水を抜く怖さと向き合いながら

ただ、木曜・金曜の水抜き期間がいちばんの山場です。ここまでで身体に“だまされ癖”がついていれば、自然と排出が続く…という理屈ではありますが、油断はできません。両日とも出勤必須ですし、幹部レクや外出予定もあるので、頻尿の恐怖と向き合いながらのスケジューリングになります。

減量中の選手にありがちな「水分抜きで目が回る」なんてことがないよう、細心の注意を払いながら過ごしたいところです。


試合当日、おじやをむしゃむしゃ食べる未来

減量のゴールは検量。その後、どれだけ速やかに身体を膨らませられるかが勝負です。水分と糖質をガンガン入れて、試合本番に向けてコンディションを戻していくわけですが…私は、あの漫画のシーンを目指しています。

『グラップラー刃牙』第1巻。末堂と戦う前に、刃牙が特大タッパーのおじやをむしゃむしゃ食べ、バナナを頬張りながら炭酸抜きコーラを一気に飲み干すあの場面です。

あれ、めちゃくちゃ好きなんですよね。補給の鬼というか、もう戦う前から勝ってる感じがたまらない。
ただ、作中でも「超人的な消化力があってこそできる芸当」と言われていましたので、凡人の私はそこまで詰め込まず、ほどほどに補給するつもりです。


減量とは、思っていた以上に地味で、思っていた以上に自分と向き合う作業です。
ウォーターローディングの効果がどれほど出るかは本番次第。ですが、たとえ記録が振るわなくても、この5リットルとトイレと戦った数日間は、きっと私の中で特別な思い出になることでしょう。

検量後はおじや、ガッツギア、成城石井のアイスコーヒー、経口補給水やオレンジジュースを身体にいれたいと勝手に思っています。買い物行かなきゃ。

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