入庁して4年目。法人調査も3年目に突入し、徐々に仕事にも慣れてきたタイミングで、私の期は専科研修の受講年を迎えることになりました。専科39期~専科51期まではこの4年目での受講が通例で、それ以前、たとえば専科38期までは3年目に受講していたそうです。そして最近では、再び3年目受講の流れに戻っており、令和7事務年度には専科52期と53期が同時に税務大学校和光校舎に集結しているそうですね。
引っ越しと和光市ライフ
研修のスタートは8月下旬。これに先立って、私は東村山の独身寮を出て、和光市駅北口から徒歩5分ほどの場所に引っ越しました。研修に全集中するために通勤時間を削った…というストイックな理由ではありません。どちらかといえば、3年も同じ寮に住んで貯金もそこそこできたことから、「そろそろ自分の好きなところに住んでみようか」と思い立ったというのが本音です。
結果として、税大にも振り出し署にもアクセスがよく、和光市に住んで正解だったと思っています。まぁ実際の生活はというと、そこまで勉強に打ち込んでいたわけでもなく、同期と飲んでばかりいたような気がします。お気に入りのお店はA-One和光店でした(今もあるのかしら?)。
専科研修の過ごし方について思うこと
今振り返って思うのは、せっかくの専科研修という限られた時間をどう過ごすかが、その後の職員生活にも少なからず影響を与えるということです。といっても、必ずしも「金時計を取れ」というわけではありません。
たしかに、研修の成績が優秀で金時計を獲得した人たちは、その後も庁や局で出世している印象があります。ただ、個人的にはそれが「金時計を取ったから出世した」という因果関係ではなく、「もともと仕事に対する姿勢が真摯で優秀だから、結果的に金時計も取った」ということだと感じています。
上位5〜10%の成績者には「6短」(読み方あってますかね?)という特典があり、次の昇給時に通常の4号俸ではなく6号俸に昇給する制度があります。とはいえ、当時の私にはこれがそこまで魅力的なものには見えませんでした。税務3級への昇級タイミングがみんな同じであるとするならば、結局横並びですし、また、これは庁に来てから気づいたのですが、そもそも庁に行けば毎年6号俸上がるのが普通なんですよね。
じゃあ何をすればいいのか
別に勉強でなくてもいいと思うんです。同期との恋愛でもいい。いわゆるZC(税大カップルの略。なお、今でもこういう呼称が受け継がれているかは不明)も多く誕生していましたし、今でも何組かは結婚して家庭を築いています。こういう出会いを「不純」と切って捨てるのは簡単ですが、人生にとって大切な出会いをここで得るというのは、むしろ素敵なことだと思います。
ちなみに私はというと、当時は職場外にお付き合いしていた女性がいたため、研修所内での恋愛にはあまり縁がありませんでした。とはいえ、同期の合コンに人数合わせで参加したりと、適度に社会性は保っていたつもりです。残念ながら(?)そのときの彼女が今の妻ではありません。その後別れ、しばらく独身生活を楽しむことになります。
私の成績と、専科研修の意義
専科研修では、金時計を取るほどではありませんでしたが、そこそこの成績で終了することができました。が、それよりも印象に残っているのは、同期と過ごした時間のほうかもしれません。勉強、雑談、悩みの相談、愚痴の共有――あの濃密な日々は、職場ではなかなか得られない体験でした。
結局のところ、専科研修で何を得るかは自分次第なのだと思います。金時計でも、恋愛でも、趣味の開拓でも、次の年の簿財合格でも。とにかく試行回数を増やすこと。それが後悔しない研修生活のコツなのではないかと思っています。
次のステージへ
そんなこんなで、和光での研修生活を楽しみつつ、事務年度末には異動の内示がありました。異動先は、法人1部門の審理担当。希望していないのにまじかよと思いました。
そのあたりの話は、また次回。
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