以前、私は「昭和のマインドセット、平成の余暇、令和の利器」という記事を書きました。これは、時代ごとの良い部分を取り入れることで、より充実した生活が送れるのではないかという考えに基づいたものでした。
しかし、よくよく考えてみると、時代の違いだけでなく、個人のアイデンティティの対極にあるものから学ぶことでも、人生をアップグレードできるのでは?という発想に至りました。
私の場合、中年の日本人男性なので、対極にある概念は次のようになります。
- 中年 ⇔ 若者
- 男性 ⇔ 女性
- 日本人 ⇔ 外国人
それぞれの良いところを取り入れれば、よりバランスの取れた生き方ができるのでは? ということで、今回はこれらの対極の特徴から学び、取り入れるべきポイントを考えてみます。
1. 中年 ⇔ 若者
最近の若者の特徴として、「お酒をあまり飲まない」という点が挙げられます。これは良いことか悪いことか議論が分かれるかもしれませんが、個人的には大いに見習いたいポイントです。
私も若かりし頃は「飲みにケーションが大事」とか言いながら、上司に付き合い、終電ギリギリで帰るようなこともありました。しかし、最近の若者はそうした「飲みの強要」に対して非常にクールです。
「え? それって本当に必要ですか?」
この一言で、夜の予定は一瞬で白紙。お酒を飲まなければ、車の運転もできるし、筋トレもできるし、翌朝スッキリ目覚めることができます。時間と体力を自分のために使うという考え方は、まさに中年が取り入れるべきものではないでしょうか。
また、若者の持つ「変化への適応力」「デジタルリテラシー」「素直さ」も見習いたいポイントです。
例えば、最新のデジタルツールに対する若者の適応力はすごいものがあります。彼らは直感的にスマホを操作し、必要なアプリを駆使して効率的に動いています。一方、中年は「昔ながらのやり方」にこだわりがちです。「これまでこうやってきたから」という理由だけで、変化を拒むのは時代遅れです。
「とりあえず触ってみる」
この若者的な姿勢を取り入れるだけで、新しい技術の波に乗ることができるかもしれません。
2. 男性 ⇔ 女性
女性の強みはたくさんありますが、特に見習いたいのは共感力、気配り、感情の素直な表現です。
例えば、男性は「とにかく問題を解決しよう」としがちですが、女性はまず「共感する」ことを重視します。
A:「今日、仕事でミスしちゃってさ……」 B:「だから言ったじゃん。次から気をつければ?」
こんな男性的な対応をされたら、話した側には心が折れる方もいると思います。対して、女性はこう言います。
A:「今日、仕事でミスしちゃってさ……」 B:「そうだったんだ、大変だったね。気持ちはわかるよ。」
この共感のひと言があるだけで、人は救われることもあります。仕事でも人間関係でも、ただ解決策を提示するだけでなく、まずは相手の気持ちに寄り添うことが大事なのかもしれません。
また、感情を素直に表現することも、男性が見習うべきポイントです。
「ありがとう」「嬉しい」「楽しい」
こうした感情を口に出すだけで、周囲の空気が和らぎます。中年男性が突然これを始めると、最初は「どうした?」と思われるかもしれませんが、続けるうちに自然になっていくでしょう。
3. 日本人 ⇔ 外国人
外国人の特徴として、「自己主張がはっきりしている」「フレンドリーなコミュニケーション」「個性を大切にする」という点が挙げられます。
日本人は「空気を読む」文化がありますが、これが行き過ぎると、自分の意見を押し殺してしまうこともあります。一方、外国人は「自分の考えをしっかり伝える」ことを重視します。
「私はこう思う」「私はこうしたい」
こうした主張をすることは、必ずしも自己中心的なことではなく、むしろ周囲との円滑な関係を築くために必要なことです。
また、外国人は運動習慣を大切にしている人が多いのも特徴的です。特に海外のエグゼクティブは、早朝からジムに行き、筋トレをするのが当たり前になっています。
「忙しいから運動できない」と言い訳するのではなく、「だからこそ運動する」という考え方。これも、日本人が見習うべきポイントではないでしょうか。
まとめるつもりはないですが
対極の概念にあるものを意識して取り入れることで、より良い生き方ができるのではないかと感じています。
中年の私は、若者の柔軟性を学び、女性の共感力を見習い、外国人の自己主張と運動習慣を取り入れることで、よりバランスの取れた人間になれるのでは……と思っています。
とはいえ、すべてを取り入れるのは無理なので、まずは「お酒を控えて朝トレする」あたりから始めてみようと思います。
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