掃除はマインドフルネスです。
デジタルデバイスを手放し、黙々と手を動かす時間は、雑念を払い、目の前の作業に没頭することを可能にします。以前「散歩はマインドフルネスだ」と書いたことがありますが、料理も然りです。そして、掃除もその一つです。
とはいえ、掃除に対してモチベーションを持とうとする必要はありません。「やるか〜」くらいの気持ちで、私は週に一度、日曜日に家じゅうの水回りを掃除しています。
その際、私は文明の利器を最大限に活用します。人間の手が介在しなくていい部分は、機械やサービスに任せるのが私の基本戦略です。
掃除の外注という選択肢
まず、掃除が苦手な方には家事代行サービスの利用を強くおすすめします。私も独身時代には「Casy」という家事代行サービスを利用し、月に一度、水回り掃除をお願いしていました。その時間に散髪を済ませることで、掃除の時間を自由時間にしていました。
特に、時間単価の高い仕事をしている方にとっては、掃除にかける時間を削減することで、結果的に得られるリターンは大きいです。高収入やパワーカップルの方々は、ぜひ導入を検討していただきたいと思います。
お掃除ロボットでフローリングを任せる
掃除の外注の一例として、お掃除ロボットの導入も有効です。私は「エコバックス」という掃除機能と水拭き機能を兼ね備えたお掃除ロボットを使用しています。そこまで高価ではなく、床を定期的に清潔に保てるので満足しています。
必然的に、床には極力モノを置かないようにしています。カーペットやマット類も敷きません。トイレマットも不要です。なぜなら、私は座って用を足すからです。我が家で立って用を足す方がいたら、その方には申し訳ありませんが、切り落とすことを検討します(何を?)。
具体的な掃除の流れ
それでは、私の掃除方法を水回りの各エリアごとに紹介していきます。
トイレ
トイレブラシは使わず、スクラビングバブルの流せるトイレブラシを愛用しています。使い捨てのため、毎回新品のブラシで掃除ができます。床や便器の外側は「トイレクイックル」で拭き上げます。
トイレスリッパの掃除も怠りません。コロコロローラーを当て、ホコリをしっかり除去します。仕上げとして、無印良品のルームフレグランス(特に「エアー」がいい匂い)を設置し、清潔感とともに心地よい空間を保っています。
シンク・キッチン
排水溝はキッチンハイターをかけて放置し、その後ブラシで磨きます。排水溝のパーツは定期的にAmazonで購入し、新品に取り換えることで清潔を維持しています。
シンク全体は専用のスポンジと洗剤でしっかり洗い上げます。キッチンコンロも同様に掃除し、五徳は食洗機で洗います。油汚れがひどいときはクイックルホームリセットを使えば、簡単に拭き取れます。
洗面台・風呂場
洗面台の排水溝はブラシで掃除し、使い捨てのゴミキャッチャーを交換します。洗面台には、ユミマイルのソープディスペンサーと、引っかけるタイプのコップのみを設置し、余計なものは置かないようにしています。
風呂場はカビキラーとバスマジックリンを駆使して磨き上げます。カビキラーは服につくと色落ちするので、掃除時の服装は慎重に選びます。そして、そのまま入浴してしまうことが多いです。せっかく風呂場がピカピカになったのですから、掃除のご褒美として、きれいな空間でのバスタイムを楽しみます。
ちょっとした工夫
台拭きは、ニトリの使い捨てペーパー布巾を活用しています。これを使えば、拭き終わったらそのまま捨てるだけです。キッチンの床をサッと拭いてから捨てることで、最後まで無駄なく使い切ることができます。
バスマットは珪藻土タイプのものを使用しています。1年ほど使うと吸水力が落ちるので、磨くのではなく買い替えています。特定のメーカーにはこだわっていませんが、定期的な交換を心がけることで、常に清潔な状態を維持しています。
掃除を習慣化するために
掃除にモチベーションは必要ありません。私は掃除中、Amazon Audibleでオーディオブックを聴きながら作業しています。最近は、カーネギーやドラッカーといった昔の名著を倍速で聞くことが多いです。
掃除を「やらねばならないもの」ではなく、「耳読書をしながらのルーティンワーク」として組み込めば、気負わずに継続できます。通勤電車に乗るのと同じような感覚で、掃除も習慣にしてしまえばいいと思っています。
おわりに
私流の掃除の極意は、「文明の利器を活用しつつ、最低限の労力で最大限の清潔さを維持すること」に尽きます。そして、掃除はマインドフルネスの時間でもあります。無心で手を動かしながら、オーディオブックで知識を吸収する——そんな時間を確保することこそが、掃除を面倒な作業から価値ある習慣に変える秘訣なのかもしれません。
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