SNSで賞賛されるって、どんな気分?
つくづく思うのですが、SNSで賞賛されるって、どれくらい嬉しいものなのでしょうか。
私はSNSで賞賛された経験があまりありません。むしろ、どちらかといえば誹謗中傷の方が印象に残っています。特に、旧Twitter時代に婚活アカウントとして運用していた頃の話は、なかなかインパクトがありました。
質問箱には「どうせ結婚できない」だの「あなたはモラハラ」だの、なかなか辛辣な言葉が数多く届きましたし、匿名掲示板の5chでは「マッチングアプリで見かけたけど残念な顔だった」などと書かれたこともあります。他人のプロフィール画像が私だと貼られたりと、ちょっとしたカオス状態でした。まじで私の顔写真じゃないのにこれは私に違いないと掲示板で騒がれ、否定するのも面倒なので放置していました。
身近な人からの賞賛は、まっすぐ響く
一方で、身近な人から直接的に誹謗中傷されることは、まずありません。普通の大人であれば当然ですよね。
では、賞賛はどうでしょうか。
賞賛というと少し大げさかもしれませんが、たまにいただく褒め言葉がこの年齢になっても素直に嬉しいと感じるのは、きっと私だけではないと思います。
税務署職員として最後の2年間
つい最近、関係団体の行事である企業の方とお会いしました。退職間近ということもあり、少しオープンにお話しすると、私はここ2年間ほど、ある税務署で関係民間団体の担当をしていました。
その方から、こんなお言葉をいただいたのです。
「うちの会社では〇〇さん(私の名前)有名人ですよ。税務研修会でとてもわかりやすく講義してくださっていて。今日は一緒にお酒を飲めたので、明日会社で自慢します」
話を盛ることなく、ほぼ原文のままお伝えしました。
もちろんある程度のリップサービスかもしれませんが、これを聞いた瞬間、本当に嬉しかったです。そして同時に、「研修講師」という仕事について、自分は「物事をわかりやすく説明する」という点で、少しだけ得意なのかもしれないと自己理解にもつながりました。
過去にも似たような経験を記事にしています。
(参考記事:もっと褒めたほうがいい)
得意は他人の言葉で気づくもの
何度か言ってきたことではありますが、自分の得意なことって、意外と自分ではわからないものです。
他人が苦痛だと感じることでも、自分にとっては苦ではない。そんなことがいくつかあるなら、それは立派な「得意」だと思います。
そして、独立して働くということは、その得意を活かすチャンスでもあります。税理士として独立しようとしている今、その言葉の重みをより強く感じています。
若手職員からもうひとつの言葉
賞賛という点で、もう一つ印象深い出来事がありました。
退職を控えたある日、これまで一緒に働いた若手職員たちが送別会を開いてくれました。その場で、1年前に同じ部署だった若手の女性職員から、こんな感じの言葉をかけてもらいました。
「職場に入って一番頭がいい人だなと思っていました。何を聞いても、ちゃんと答えを出してくれるから」
これも、本人にとっては何気ない一言だったかもしれません。でも私にとっては、そんな風に思ってくれてたんだとちょっと感慨深くなりました。
というのも、そんなことを言ったところで彼女には何のメリットもないわけです。上下関係もなくなった今、純粋に思ったことを言葉にしてくれた。そこに一切の打算もなく、100%の善意で届けてくれた(と思っている)言葉だったからこそ、なおさら嬉しかったです。
賞賛の「質」と「量」
SNSで何千もの「いいね」をもらうのも、きっと気持ちのよいことでしょう。でも私にとっては、身近な人からの、数は少なくても質の高い賞賛の方が、心の深いところに響くようです。
何十万人のフォロワーに囲まれるよりも、一緒に働いた仲間に「いてくれてよかった」と言ってもらえる方が、よほど自分にとっての誇りになります。
おわりに:質問箱もやってます
というわけで、SNSを通じて広く称賛されることも魅力ではありますが、やっぱり私は、身近な人からの賞賛が一番嬉しいと思っています。
ちなみに、これで今後また質問箱に誹謗中傷が届いても、以前よりはニコニコしながらブロックできるような気がしています。質問箱にゴミを入れるのはやめましょう!
元国税職員として、もし私に聞いてみたいことがあれば、以下の質問箱からお気軽にご連絡ください。
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