公務員住宅と公務員の安定について

 公務員と言えば、多くの人が「安定している」というイメージを思い浮かべるのではないでしょうか。私自身、入庁前には「公務員=安定」という話をよく耳にしました。その言葉を頼りに公務員の道を選んだわけですが、実際に入庁してみると、「え、何がどう安定してるの?」というのが率直な感想でした。仕事は想像以上に忙しく、待遇も「普通」そのもの。安定という言葉の正体が曖昧なまま日々を過ごしていた私ですが、ある出来事をきっかけにそのイメージが少し変わりました。それが、公務員住宅との出会いです。

この記事を書こうと思ったきっかけ

 このブログを書こうと思ったきっかけは、X(旧Twitter)で利用している匿名質問箱サービスQuerieに寄せられた質問でした。その内容は「公務員宿舎って希望すれば入れるんでしょうか?」というもの。これを見て、確かにみんな気になるかもと思いました。

 私自身、入庁前には「そんな制度があるらしい」くらいにしか知りませんでしたし、入居してから初めてそのメリットを実感しました。質問をしてくださった方には、この場を借りて感謝をお伝えします。このブログが少しでも参考になれば幸いです。

公務員住宅との出会い

 結婚を機に引っ越し先を考える必要が出てきたとき、ふと思い出したのが公務員住宅の存在でした。婚約者(現在の妻)に「公務員宿舎ってどうかな?」と聞いてみたところ、彼女からは「安いならいいんじゃない?」とあっさりした返事。軽い気持ちで宿舎希望を出してみた結果、妻の実家近くにある割と築浅の物件に入居することができました。

 家賃の安さに驚愕したのを今でも覚えています。それまで住んでいた都心の1Kマンションの家賃の半分以下。しかも、間取りは3LDK。広いリビングに加え、余裕のある収納スペース。これまでの狭い1K生活からの劇的な変化に、ちょっと感動しました。

家賃が安いとこんなに生活が変わる

 公務員住宅に住み始めてから感じたのは、家計のゆとりが大幅に増えたということ。私たち夫婦の場合、妻も民間企業で働いていたため、家計収入はそれなりにありましたが、家賃が圧倒的に安いことで生活費が抑えられ、その分を貯蓄や投資に回せるようになりました。

 この選択がいかに重要だったかは、後々になってさらに実感しました。家計に余裕があることで日々の生活が穏やかになり、資産形成のペースも着実に進む。公務員住宅の存在は、まさに「安定」の真髄を見せてくれるものでした。

公務員FIREの可能性

 最近ではFIRE(Financial Independence, Retire Early)が話題ですが、公務員がそれを目指すにはどうすれば良いのでしょうか。副業は(真正面から行ったら)禁止されているため、収入を増やす工夫はある程度限られています。そのため、支出を抑えることがポイントになります。

 特に大きな支出となるのが、結婚式、マイホーム、車の3つ。このうち、家の問題は公務員住宅を活用することで大きく節約が可能です。私自身、公務員住宅のおかげで「家」という支出を大幅に抑えることができ、その分を投資に回すことで経済的自由に少しずつ近づけるようになりました。まぁ半年後出なければいけませんが。

 もちろん、全ての人が同じ状況に当てはまるわけではありませんが、公務員住宅は節約を考える上で非常に有効な手段と言えそうでう。

公務員住宅のメリットと気を付けるポイント

公務員住宅には以下のようなメリットがあります:

  • 家賃が非常に安い:民間の相場と比較して半額以下になることも珍しくありません。
  • 生活費の固定化:家賃が低いため、毎月の出費が安定します。

 ただし、入居にはいくつかの注意点もあります。築年数が古い物件も少なくないため、ガチャ要素はかなりあります。空きさえあればガチャを引き続ける。良さげな物件であれば入る。そのくらいの気持ちで居たほうがいいかと思います。

小さな「幸せ」を見つけることの大切さ

 公務員住宅に住むことは、派手な選択ではありません。それでも、安い家賃と広い空間、そして生活のゆとりは、私たち家族に小さな幸せをもたらしてくれました。安定とは、単に職の継続性や待遇だけでなく、生活の基盤を支える要素でもあるのかもしれません。

 この記事が、公務員住宅を検討している方やこれから公務員を目指す方の参考になれば幸いです。そして、もし何か気になることがあれば、Xの私のプロフィールから「Querie」にアクセスして、ぜひお気軽に質問してください。あなたの疑問が、次のブログ記事のきっかけになるかもしれません。

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