平日早朝7時のラーメン

新しいことに挑戦すると、その日の充実感が増す――。

どこかの自己啓発本で読んだこの言葉、意外とバカにできません。私もなるべく「まだやったことのない経験」を積極的にやって、人生の実績解除をしていきたいと考えています。大それたことじゃなくてもいい。ちょっとしたことで構いません。

例えば、「ファイナルファンタジーXをやりたい」。

FFは好きですが、10が出た頃は部活に忙殺されてプレイできず、友達が「今どこまで進んだ?」と盛り上がっているのを横目で見ていました。その悔しさが今も消えません。25年越しに、攻略本もネットも見ずに、ただただ純粋にゲームに没頭してみたいです。

他にも「白夜を経験してみたい」。

夜が嫌いなわけではありませんが、太陽の光が長く続くのはなんだかワクワクします。ずっと昼間だったら、人生もう少し前向きに生きられるのではないかと思います。ついでにオーロラも見てみたいです。

やりたいことは尽きませんが、昨日、またひとつ実績解除をしました。

「早朝ラーメンを食べる」

朝7時、ラーメン屋の暖簾をくぐる

訪れたのは朝6時から営業しているラーメン屋です。自転車を10分ほど漕いで店に到着しました。

驚いたのは、思ったより人がいることでした。7時というのに、ちらほらとお客さんがいます。店内には、ラーメン好きそうな中年男性(失礼)や近所のおばちゃんらしき人たちの姿がありました。早朝からラーメンを食べる同志たちに、謎の親近感を覚えます。

券売機を見ると、ラーメン並は680円(2025年2月現在)。この物価高のご時世に、なんとも良心的な価格設定です。

私はラーメン中(740円)を注文しました。周りを見渡すと「ねぎみそ」を頼んでいる人が多いようです。これは次回試してみるべきかと考えました。

早朝の胃にぶち込まれるラーメン

しばらくして、私の前にラーメンが運ばれてきました。見た目はシンプルな醤油ラーメンです。スープをひとすすりすると、まだ完全に目覚めていない胃にじんわりと染み込んでいきます。

……うん、悪くありません。

というか、意外と食べられます。朝からラーメンという行為に多少の罪悪感がありましたが、一口目を超えればもうこっちのものです。

気づけば夢中で麺をすすり、スープまで飲み干しそうになったところで、ふと我に返りました。

「これ、胃腸大丈夫か?」

普段の朝食はコーヒーのみという生活の中に、急に油と炭水化物をぶち込むという暴挙。しかし、不思議なことに食べ終わった後の満足感はすごかったです。そして、案の定、昼になってもまったくお腹が空かず、早めの晩ごはんを食べる羽目になりました。笑

早朝ラーメンの謎の達成感

思い返せば、こういう「ちょっと変わったことをやってみる」というのが私の人生の楽しみ方の一つなのかもしれません。

例えば、独身時代。

近所の浜町公園で早朝ラジオ体操をやっていると知り、土日に朝6時に起きて参加していたことがあります。周りは小学生とその親、そして老夫婦ばかり。アラサーが一人でラジオ体操をする姿は、客観的に見てかなり怪しかったです。

体操後、小学生たちはシールやお菓子をもらっていました。私も欲しかったですが、いい大人なので我慢しました。私は長男だから我慢できたけど、次男だったら我慢できなかったと思います。

でも、その後カフェに行って優雅な朝を過ごす時間は、なんとも言えず心地よかったです。

今回の早朝ラーメンも、それに近いものがありました。

「やらなくても別に困らないけど、やってみたら思ったより楽しかった」

これが人生をちょっとだけ楽しくする秘訣なのかもしれません。

朝ラーメン、やるなら覚悟しとけ

多分、40代になったら今回のような体験は積極的に行いたいとは思わなかったと思います。40代を迎えようとしている今、実際にやってみたら、意外な発見がありました。

例えば、朝ラーメン後の「油で満たされた胃」。

この感覚、バターコーヒーでケトジェニックダイエットをしているときとちょっと似ているような気がします。空腹感が消え、謎の満足感が持続する。朝ラーメン、実は完全食なのでは?(違います)

……とまあ、そんなことを考えつつ、胃腸の無事を祈りながら帰宅しました。

結論。

朝ラーメン、やるなら覚悟しとけ。でも、なんか楽しいですよ。

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