退職まで、あと3週間。
退職後の手続きも簡単なものもあれば、ある程度検討しなければならないものもあります。
本日は、そんな中でも「任意継続保険の掛金案内が届いた」という地味ながらも重要な出来事について、備忘録がてらブログに記録しておこうと思います。
任意継続か、国保か。
退職後の健康保険。これは多くの公務員や会社員が直面する分岐点です。
私も例にもれず、共済組合の任意継続保険にするか、引っ越し先の国民健康保険にするかで悩みました。
国保は自治体ごとに保険料が変わるので、比較検討が地味に面倒です。
そこで私の場合、「市区町村の国民健康保険料(推計)VS 任意継続の共済組合保険料(実額)」という構図で、最終的には任意継続の方が若干安いという結論に至りました。
差額は数千円程度ではありますが、保険内容の継続性も考慮して、今回は任意継続に軍配。
任意継続保険の構成要素
保険料は、ざっくりいうと以下の3つで構成されています。
- 短期掛金:いわゆる医療保険部分。病院にかかった際の給付の財源となる、メインの部分です。
- 福祉掛金:死亡弔慰金や災害時の見舞金などの給付原資となる、いわば「もしも」に備える掛金です。
- 介護掛金:要介護状態になった際の保険給付のための財源。40歳以上になると発生します。
ちなみに私はまだ30代なので、介護掛金は今回は対象外です。
標準報酬月額28級(440,000円)の場合
私に届いた案内書によると、掛金の計算は以下の通りでした。
◆ 短期掛金
標準報酬月額に 91.72/1000 を乗じて算出されます。
440,000円 × 91.72 ÷ 1000 = 40,356円(※端数切り捨て)
◆ 福祉掛金
こちらは 2.06/1000 の率を乗じます。
440,000円 × 2.06 ÷ 1000 = 907円(※端数切り捨て)
◆ 介護掛金
今回は非該当のため、0円です。
これらを合算すると、月額保険料は 41,263円 となりました。
ここまでは、まぁ想定の範囲内です。
気になる「前納」の話
掛金の納付方法には、毎月支払う方法のほか、半年分・1年分(正確には9か月分)をまとめて支払う「前納」も用意されています。
これには割引があります。といっても、雀の涙……ちょっと見ていきたいと思います。
◆ 半年前納(7〜9月+10〜翌3月)
- 7〜9月(3か月分)=122,983円
- 10〜翌3月(6か月分)=244,766円
- 合計366,557円
月額払いなら9か月で371,367円ですから、4,810円の割引になります。
◆ 1年前納(9か月一括)
- 7〜翌年3月分=365,360円
→ 月額との差額は 6,007円
数字で見る割引の効果
ブログらしく、表にしてみました。
支払方法 | 割引額 | 年利換算(単利) |
---|---|---|
半年前納 | ▲4,810円 | 約1.97%(6か月前納換算) |
1年前納(9か月) | ▲6,007円 | 約2.19%(9か月前納換算) |
今どき、普通預金の金利は 年0.001%、ネット銀行の定期でも せいぜい年0.3% 程度。
そう考えると、任意継続の前納割引は立派な支出削減型の運用と呼べるかもしれません。
ということで私は…
多少の金額差ではありますが、「どうせ払うなら少しでも安く」の精神で、私は迷わず1年前納を選びました。
先ほど、スマホから365,360円を振り込み完了。
なかなか大きい金額ですが、「確実に2.19%の利回りが取れる投資」だと思えば悪くありません。
確定申告で忘れがちなポイント
任意継続の掛金は、社会保険料控除の対象になります。
ただし、組合から証明書は発行されません。
「加入者の自覚に委ねるスタイル」なので、以下のような資料はきちんと保存しておきましょう。
- 掛金案内書(今回届いたもの)
- 実際に振り込んだ履歴がわかるもの(通帳記録、ネットバンキング画面など)
確定申告の時期にバタバタしないよう、今のうちにPDF化しておくのもおすすめです。
退職を控えた今、思うこと
現職のうちは給与から天引きされていたものも、退職後はすべて自分で手続き・管理しなければなりません。
今回のような「任意継続にするか?」「前納するか?」といった細かい判断も、地味ではありますが、暮らしと直結する重要事項です。
それにしても、金額を見てあらためて実感します…高い!
っということで、退職後も健康第一でいこうと思います。
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