モチベーションの源泉は、他ならぬ自分だったりする

資本主義の世の中で、商品を持っているか否かというのは、なかなかに重要なことだと思います。
労働力を提供するだけでは限界があるという話は、巷の自己啓発書の第2章くらいに出てきます。

私にとっての商品は、税理士としてこれから提供していくサービスです。
「なるほど、いい商材をお持ちで」と思ってくださる方がいるかはわかりませんが、それが私の目指すところです。

でも、商品を持つって簡単ではありません。どこから手をつけていいのか、迷いますよね。
「自分の商品を持とう!」と熱く語る人は多いけれど、じゃあその商品はどうやって生まれるのか、どのように育てていくのか、それについて語る人は案外少ない気がします。

で、私の場合。とりあえず始めたのが、このブログです。
1月から、ほぼ毎日更新しています。平日は仕事が終わってから書いているので、正直しんどい日もあります。でも、ここまで続いているのは、自分の中に明確なモチベーションの源泉があるからだと思っています。

結論から言うと、モチベーションの源泉は「自分が一番のファンであること」なのだと、今は確信しています。


よくある話ですが、ブログが続かない理由って「金儲け」が目的だからだと思うのです。
もちろん、お金は大事です。でも、お金を目的にしてブログを書くと、誰にも読まれない現実に直面した瞬間に心が折れます。

SNSでバズっている人と自分を比べて、「私には才能がないのかも…」なんて考え出したら最後。更新頻度が落ちて、やがて更新が止まり、「ブログやってた黒歴史」へと進化を遂げます。

一方、自分で書いたブログを自分で読んで、「なかなかいいこと言ってるじゃん」と思えたら強いです。誰が読んでなくても、自分が楽しんでいる。これほど強い原動力はないと思います。

「このネタ、誰もウケないかもしれないけど、私は面白いと思う」
「この体験談、誰も興味ないかもしれないけど、私は書きたい」
その積み重ねが、結果的に誰かの心に刺さるのではないかと思っています。

私は、自分の過去の体験談や、考えていることをブログに書くことで、あらためて「自分ってこういう人間だったな」と気づくことが増えました。
つまり、書くことは、自己理解でもあるのだと思います。


ブログを始めたきっかけは、年末年始にいただいた16連休でした。
なぜそんなに休めたかというと、上司に「今年で退職します」とすでに伝えていたからです。
「じゃあ、有給消化していこうか」という流れで、ありがたくもまとまった時間ができました。

とはいえ、温泉旅行に行くほどの元気はなく、寝正月も三日坊主。
そんな中、「今のうちにできることを始めよう」と思って始めたのがブログです。

「人となりを知ってもらう」ことが目的ですから、SEOで上位表示を狙うより、自分が楽しめることを優先したほうが続くと考えました。


こうしてモチベーションを保てている背景には、家族の支えもあります。

まず、妻。フルタイムで、しかもフルリモートで働いています。
業界は伏せますが、当該職員(税務当局の職員)の同年代の方と比べても、なかなか頼もしい収入を得ています。
おかげで、私が独立後にしばらく無収入になったとしても、我が家の生活が破綻することはありません。むしろ、私の方がヒモ予備軍みたいな立場で応援されているという、ちょっと不思議な構図になっています。

実家の両親も、独立に肯定的です。
特に母は、「あら、お父さんもその歳で独立したから、やっぱり似るのね」と、なぜか遺伝的な話に持っていきがちです。
ちなみに、父は代表取締役として細々と会社を経営しています。
「税理士として格安で決算やってあげようか?」とそれとなく営業してみたのですが、
「いや、お世話になってる先生がいるから」と、あっさり失注しました。最初の顧客獲得、失敗。現実は厳しいものです。


独立後に私が提供するサービスが、誰よりも私自身の琴線に触れていること。
それが目指すべき理想の状態だと思っています。
自分で「このサービス、なかなか良いじゃないか」と心から思えなければ、他人に勧められるわけがありません。

これはブログでも同じです。
書いていて面白くない文章は、読んでも面白くない。
「もっと読みたい」「もっと書きたい」と思えるからこそ、今もこうして続いています。

世間に求められる前に、自分に求められるものを書く。
それが、私にとってのモチベーションの源泉です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました