今さら三国志を読み始めた話

私は学生時代、歴史がとことん苦手でした。

テスト前に教科書を開いても、「年号+出来事+偉人の名前を暗記する作業」になってしまい、ただただ苦行。結果、日本史も世界史も成績は散々でした。

どれくらい苦手だったかというと、日本史で幕末がテスト範囲になった際、全く勉強していなかった私は、記号以外の解答欄をすべて「ペリー」で埋め、18点を取ったほどです。

「開国を迫ったのもペリー」「江戸幕府が倒れたのもペリー」「大政奉還をしたのもペリー」
——さすがにペリー万能説は無理があったらしく、無慈悲にバツをつけられました。っというか呼び出されて怒られました。

そんな私の横には、戦国時代に異様に詳しい友人や、「キングダム」や横山光輝の「三国志」に夢中になるクラスメートがいて、「三顧の礼がさ〜」とか「赤壁の戦いってさ〜」とか話していました。しかし、私にとってはもはや呪文。ポカンとするしかありませんでした。

社会人になって三国志の重要性を知る

ところが、大人になって社会に出ると、驚くほど多くの人が三国志の話をしています。

経営者の書いた本を読むと、「これはまるで孔明の戦略だ」とか、「孫子の兵法と三国志に学ぶ」とか書いてある。ビジネスの場でも「これは孔明の罠では?」などと冗談めかして言われることがありましたが、私は「は、はい…(ニコニコ動画のミーム?)」と適当に笑ってごまかすしかありませんでした。

そもそも、三国志が中国の話であることすら、最近まで知りませんでした。自分の無知が恐ろしい。

まずは横山光輝の「三国志」を購入

「これはさすがにヤバい」と思い、まずは横山光輝の「三国志」に手を出しました。三国志を語るなら、まずはこの名作からだろうと。

しかしここで問題発生。私は普段、読書はKindle派なのですが、どうやら横山光輝の「三国志」は電子書籍ではeBook Japanでしか取り扱いがないらしい。仕方なく、特別にアプリをインストールし、全60巻のうち、とりあえず5巻まで購入しました。

で、読んでみて驚いたのですが、1冊のボリュームがすごい。1冊200ページほどある上に、話の展開が速すぎる。戦争、謀略、裏切り、忠義…と目まぐるしく進んでいくため、内容を理解しながら読むと結構な時間がかかります。

「ふむふむ、劉備という人が主人公なのか…って、もう逃げてる!?」「関羽と張飛が義兄弟になった!? 早くない!?」「あれ、曹操って敵? 味方? どっち!?」

歴史に疎い私にとっては、まるで初めて「ワンピース」を読んだ人が「ルフィとシャンクスとエースとサボの関係が分からん」と混乱するのと同じ状態。でも、読めば読むほど「なるほど、だから三国志は面白いのか」と納得する瞬間が増えていきました。

三国志、ビジネスの世界で引用されがち問題

なぜ三国志は、ビジネスの世界でこれほどまでに引用されるのか。

実際に読み始めて分かったのですが、戦略・リーダーシップ・組織論など、ビジネスに応用できそうな知識が詰まっているからですね。

例えば、リーダーの在り方ひとつを取っても、劉備の「人望型」、曹操の「合理主義型」、孫権の「バランス型」と、それぞれ異なるスタイルがある。この違いを知ることで、「経営者にはいろんなタイプがいるんだな」と考えられるようになりました。

また、「三顧の礼」や「泣いて馬謖を斬る」などの有名なエピソードは、リーダーがどう人材を活かすか、どう厳しくするべきか、といった判断に関わるもの。今まで「なんか歴史の話?」と思っていたものが、実は仕事にも活かせる教訓になりうることが分かりました。

税理士として独立を目指す身としても、クライアントとの関係構築や、経営戦略の考え方において、三国志の知識が生きてくるかもしれません。

さらに三国志の知識を深めるための本も購入

「これはもっと理解を深めたい」と思い、以下の本も購入しました。

  • 「マンガでわかる三国志」(PHP研究所)
  • 「眠れなくなるほど面白い三国志」(日本文芸社)

まだ読んでいませんが、横山光輝の「三国志」と並行して、通勤時間のお供にしていこうと思います。

歳をとるほど、新しいことに挑戦したくなる

「年をとると記憶力が落ちる」とよく言われますが、私は今、新しいことに挑戦したい気持ちが人生で一番高まっています

税理士として独立を決意したのも、三国志を読み始めたのも、その表れです。知識が増えることの面白さを感じながら、これからも色々なことに挑戦していきたい。まずは60巻読破を目標に、じっくり三国志の世界に浸ってみようと思います。

歴史オンチだった私が、果たしてどこまで三国志を理解できるのか——。60巻読破したらまたブログにて報告したいと思います。

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