自己啓発書を読んでいると、かなりの頻度で目にする言葉があります。
「自分の得意な分野や、夢中になれることを仕事にしましょう」というものです。
言っていること自体は、もっともだと思います。
好きなことや得意なことであれば、続けやすく、結果も出やすい。理屈としてはとてもきれいです。
ただ、実際に「自分の得意な分野」や「夢中になれること」を見つけるとなると、話は別だと感じています。
得意や夢中を見つけること自体が難しい
多くの本では、その見つけ方としていくつかのヒントが紹介されています。
たとえば、
- 小さい頃に好きだったものを思い出してみる
- 他人が苦労しているのに、自分はあまり苦もなくできてしまうこと
- 周囲からよく頼まれること
といった視点です。
確かに、ヒントとしては納得感があります。
ですが、それらをもとにして「これだ」と言えるほど明確なものを見つけられる人が、どれくらいいるのだろうか、とも思います。
自分自身について言えば、得意分野や夢中になれることを一言で言語化できるような、立派なものは持ち合わせていません。
「いつかはこれだ、というものを見つけたいな」とは思っていますが、現時点ではぼんやりしています。
どれくらいの時間がかかるものなのか
個人的に少し不思議に思っているのは、「得意や夢中を探し始めてから、どれくらいの期間で多くの人が自分なりの答えにたどり着くのか」という点について、あまり語られていないことです。
数か月で見つかるものなのか。
それとも、1年、5年、10年といった単位で、ようやく輪郭が見えてくるものなのか。
感覚的には、後者のほうが近い気がしています。
少なくとも、短期間で簡単に見つかるものではないからこそ、多くの人が悩み続けているのではないでしょうか。
「大事だけど緊急じゃないこと」は考えづらい
昨日までの温泉旅行中、ぼんやりとこのことを考えてみようとしたのですが、うまくいきませんでした。
温泉やサウナに入りながら思考を巡らせようとしても、気づけば別のことを考えています。
「得意なこと」や「夢中になれること」は、緊急性は低いけれど、人生全体で見ればかなり重要なテーマです。
こうしたテーマは、日常の隙間時間や、リラックスしているときには、意外と入り込んでこないものなのかもしれません。
きちんと時間を確保し、意識的に向き合わないと、考えが深まらない類のものだと感じました。
ナヴァル・ラヴィカントの本を読み返す
最近、図書館で『シリコンバレー式 最重要思想家 ナヴァル・ラヴィカント』を見かけました。
電子書籍ではすでに持っている本ですが、改めて紙で読み直してみようと思い、借りてきました。
この本には、仕事やお金、幸福についての考え方がまとめられており、自分の疑問に対するヒントが、どこかに書かれているかもしれないと思っています。
ちなみにこの書籍はサンマーク出版から出ているのですが、全文が公式にネット上で公開されています。
興味がある方は、こちらから読むこともできます。
年末年始は読書の時間に
巻末に紹介されているおすすめの本の中から、気になったものをいくつか選び、府中市の図書館で検索してみました。
5冊ほど入れてみたのですが、いずれも誰も借りておらず、そのまま予約ができてしまいました。
年末年始は、少し時間に余裕ができそうです。
関連書籍も含めて、本を読みながら、自分の得意や夢中になれることについて、もう少し腰を据えて考えてみようと思います。
答えがすぐに出なくても構いません。
少しずつ、自分なりの言葉で整理できれば、それで十分かなと思います。


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