青色申告会の確定申告指導に従事してきました(備忘)

税金全般

今日は、武蔵府中青色申告会において、令和7年分の所得税の確定申告書および青色申告決算書の作成指導に従事してきました。
青色申告会での確定申告指導については、納税者向けの情報は多い一方で、「税理士側がどのように従事するのか」という情報は意外とまとまっていません。

当日どのような流れで進むのか、どこまで準備しておけばよいのか分からないままの参加でしたが、結論から言えば、特段重装備でなくても対応できたという感触でした。
今後、同様に指導派遣に従事される方の参考になればと思い、備忘も兼ねて記しておきます。

当日の流れと、相談対応のロジ

この日は9時から17時30分までの従事と聞いていたため、8時30分過ぎに現地入りしました。会場の目の前に駐輪場があり、自転車での移動もまったく問題ない立地です。

税理士会が担当するブースは、スマートフォンやパソコンを使わず、手書き資料を持参された方の対応が中心です。
完全予約制で、1枠40分。
9:00〜9:40、9:45〜10:25、10:30〜11:10…といった形で、1日10コマを対応するイメージでした。

実務の流れとしては、まず持参された帳簿や集計表を確認し、決算書に落とし込む金額と勘定科目を整理します。
実際の決算書の入力は青色申告会の職員の方が紙媒体の資料を基に行い、出力された内容を一緒に確認します。その後、事業以外の収入や所得控除を確認し、確定申告書の作成に進みます。

青色申告会で使用している申告ソフトはNTTデータの「所得税の達人」でした。
っといっても、税理士会が担当するブースは紙申告の方の対応なので、e-tax送信をするのではなく、紙出力して、青色申告会の中で提出もできるという運用になっております。

持ち物は「最低限+安心材料」がちょうどよい

当日の持ち物についても補足します。
まず、税理士バッジは身につけ、税理士証票も携行しました。提示を求められる場面はありませんでしたが、税理士会から来ていることを疎明するためにも念の為身につけたほうが無難かなと思いました。

実務的には、電卓とメモは持参したほうがよいと思います。
私はA4のコピー用紙を数枚持って行きました。聞き取りながら数字を書き出したり、前年差異をメモしたり、確認したい点を殴り書きできる余白があると、落ち着いて対応できます。

それと、個人的には所得税申告のチェックポイント的な小冊子が一冊あると、心の安寧になる気がします。実際に開く場面がなくても、「何かあればここを確認できる」という安心感があるだけで、現場での焦りが減るように思います。

来会者の傾向と、現場で感じたこと

この日は火曜日だったこともあり、美容院や理髪店を営まれている方の来会が多い印象でした。
多くの方が前年の申告書控えを持参されており、それを参考にしながら確認を進めていく形になります。

決算書の数字がある程度まとまっている方であれば、40分の枠内で申告書の提出まで完了するケースも多く、実際にこの日は、その場で申告まで終えて帰られる方が大半でした。

私自身は税理士事務所勤務の経験がなく、国税職員時代も法人課税部門に所属していましたが、前年の申告書控えを丁寧に確認しながら進めれば、十分対応可能だと感じました。
難解な論点に頻繁に当たるという印象はなく、むしろ「基本を丁寧に確認する力」が求められる現場だと思います。

失敗から学んだことと、得られた経験値

今回、1点だけ自分の反省点があります。
寡婦控除について、前年は合計所得金額が500万円超であったため適用がなかったものの、今年は500万円以下となり適用要件を満たしていました。しかし前年の申告内容を前提に考えすぎてしまい、特段のヒアリングを怠った結果、今年の寡婦控除を1度スルーしてしまいました。

結果的には、前年に青色申告会で作成した達人のデータが残っていたため、入力内容の違いに気づき、修正することができました。
ただ、「前年どおりで進める」意識が強すぎると、こうしたミスにつながる可能性があるという点は、改めて意識しておく必要があると感じました。

一方で、今日一日従事した感触としては、かなり実務の勉強になりました。
開業1〜3年目というのは、ドラクエでいうエンゼルスライム帽を被っている状態だと思っています。何をやっても経験値が2倍、3倍で入ってくる時期です。

今回の従事においては報酬ももちろん大事ですが、経験値の獲得を重視した格好になります。
限られた時間での聞き取り、前年踏襲の落とし穴、チェックすべき論点の勘所。こうしたフックが今後の実務に効いてくるといいなと思っております。

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