青色申告会のe-Tax代理送信事務に従事してきました。備忘も兼ねて、当日の流れを整理しておきます。
朝、納税者ごとの紙ベースの申告書類が入ったクリアファイルが、件数分まとめて箱で渡されます。1人あたり50件が目安です。閉館までに「代理送信(税理士が本人に代わって電子申告を送信すること)」を50人分完了させるのことが従事事務の内容です。実務としては、審査→電子署名→送信→控えの印刷までを一気通貫で回していく仕事になります。
10〜15件ずつ「固まり」で回すほうが速い
箱の中身は、ある程度の件数ごとに輪ゴムで束ねられていました(10〜15件くらい)。教わったやり方としては、その束を単位にして作業を回すのが効率的だそうです。私もそのとおりにしました。
具体的には、まず束の分だけ審査をまとめて行い、その後に一括で電子署名、送信、印刷まで進めます。1件ずつ「審査→署名→送信→印刷」を完結させるより、同じ操作をまとめてやったほうが早いです。
最初の束でつまずくと、その日の心理的余裕が一気に減ります。自分は最初の15件で3時間近くかかりました。正直、ここで一瞬「今日終わるのか」と思いました。
使用ソフトは「所得税の達人」。画面が見慣れているのは正義
申告ソフトは「所得税の達人」を使用します。達人シリーズは法人税申告で触ったことがあり、うちでも導入しているので画面遷移が見慣れています。こういう場面では、見慣れているは効きます。
代理送信業務は、知識というより手数が多い仕事です。確認する場所、押すボタン、出力する帳票、署名の段取り。1回1回は単純でも、50件やると合計の負荷が大きい。だからこそ、ソフト操作で迷わないことが、結果として審査の品質にもつながります。操作に脳を持っていかれない分、論点に集中できます。
1件6〜7分が目安。論点次第だが慣れれば4分以内も可。
時間の肌感としては、申告書類1件あたり6〜7分で審査できれば、閉館までに終わる計算です。慣れている人なら4分程度で終えられそうです。
実際、私ともう1人の担当者のうち、もう1人の方は明らかにベテランで、私よりかなり早く50件を終えられていました。同じ「審査」と言っても、目の付けどころと手の順番が整理されていると、スピードが変わります。速い人は雑なのではなく、見るべきポイントが固定されている、という感じです。
自分は後半、最初の束で学んだことが効いて、残り35件は同じくらいの時間(約3時間)で終えられました。ここは「慣れ」がそのまま成果に出る仕事だと思います。
よくある誤りなど
散見された誤りとして、次のようなものがあるそうです。
・不動産を共有で持っている場合、共有分を総額で所得まで計算し、最後に共有割合で按分して終えているケース
・不動産所得で室数が不明なまま65万円控除を適用しているケース
・消費税の2割特例を適用しているのに、適用できる根拠資料がないケース(基準期間の課税売上高が確認できないなど)
当日中に補正まで終わらせると、持ち越しが消える
要解明な申告書類も何件かありましたが、その日のうちに全件補正していただき、翌日以降に持ち越さずに50件すべて代理送信して帰宅できました。時間はギリギリでしたが、今回で一連の流れは掴めたので次回はもう少し早くできそうです。
なお、消費税の申告書も、所得税と同様に「1件カウント」でした。バッチ(束)の中に消費税の申告書が多いと、見る箇所が所得税より少ないという意味で、相対的に回転が上がる場面もあります。もちろん論点があると止まりますが、平均としてはそう感じました。
日当が少し高いのが助かる
代理送信事務の日当は、相談事務より若干高めです。開業当初でキャッシュが少ない自分にとっては、率直にありがたい会務です。
今日の作業感からすると、来年はもっと要領よく回せる気がします。今年は今日のみ従事となりましたが、今日の反省点を来年以降に活かしつつ、来年の従事の際には、あと1時間早く終えられることを目標にしたいです。

コメント