「食事問題」と書きましたが、別に深刻な話ではありません。
独立してからしばらく経ち、ふと「そういえば、国税職員時代と今とでは、食事のあり方がずいぶん変わったな」と思ったので、その変化を振り返ってみようと思います。
国税職員時代の食事を振り返る
国税職員時代から、私は朝ごはんを食べないことが多かったです。
朝は時間がないというのもありますが、単純に、朝からしっかり食べると午前中に眠くなってしまうからです。自分の体感としては、明らかに食べないほうが頭が冴えていました。
ただ、無予告現況調査の日などは「いつ昼が食べられるかわからないから、必ず朝ごはんを食べてから着手するように」と言われることもありました。全国共通かどうかはわかりませんが、「朝食を食べないとパフォーマンスが落ちる」という固定観念が、組織には根強くあったように思います。
個人的には、ライフスタイルまで揃えなくてもいいのにな、と感じていたのも正直なところです。
昼ごはんは、税務署勤務の頃は庁舎備え付けの食堂で食べることが多かったです。調査先に出張して、近くに飲食店がない場合は、公園でコンビニのパンをかじりながら午後の調査展開を考えることもありました。
国税局勤務の頃になると、調査先の大きな会社では社食が併設されていることもあり、そうしたところで昼食を取らせてもらうこともありました。一番大変だったのは、丸の内近辺での調査です。
どこもランチは激混みで、単価も1,500円前後。当時、丸の内OLとして金融機関に勤めていた友人が「キラキラ生活に見えるけど、ランチ代が高すぎて生活はカツカツ」と言っていた意味を、身をもって理解しました。
そんな中、私は東京消防庁の庁舎までわざわざ歩いて行って、庁舎の食堂で食べるのが定番でした。何しろ安いんですよね。皇居を眺めながら食べるファイヤーランチ、今でも提供があるのか気になるところです。
夜ごはんは、独身時代は家の近くの飲食店で済ませたり、米だけ炊いておいて、まいばすけっとで惣菜を買って帰ったりすることが多かったです。特に吉野家には、忙しい時期を支えてもらったという気持ちもあり、恩義を感じて今でもたまに足を運びます…シンプルに時々無性に食べたくなるだけかもしれませんが。
結婚してからは、食事は基本的に妻が用意してくれるようになりました。フルリモートで働きながら、温かい食事を当たり前のように食べられる環境になり、そのありがたさを以前より実感するようになっています。
独立後の食事スタイル
独立してからも、朝ごはんを食べないスタイルは基本的に変わっていません。
白湯を飲んだり、ノンカフェインのコーヒーを飲んだりして、気が向いたら冷凍してあるさつまいもをレンジで温めて食べる、という程度です。朝は妻と別々に、各自が好きなようにしています。
昼ごはんは、現在は私が妻の分も用意しています。妊娠中ということもあり、あるとき勢いで「昼も夜も俺が作るよ」と口走ってしまった結果、炊事担当になりました。
夜は白米が多いので、昼は麺類が中心です。週に一度くらい、自転車でプチ・アンジュ昭盛堂までパンを買いに行くのも、良い気分転換になっています。
夜ごはんは、白米だけは炊いて、あとはホットクックをなるべく活用するスタイルです。妊娠中は鉄分が不足しがちなので、ほうれん草や小松菜を買ってきておひたしにすることが多いです。
あとは鶏肉を焼いたり、脂身の少ない魚を焼いたり煮たり。料理は、我ながらだいぶ上達してきたように感じています。まぁホットクック様のお力添えのおかげが多分にあります。
自宅兼事務所という環境の良さ
自宅兼事務所という働き方は、食事や家事との相性が非常に良いと感じます。
ついでに、掃除、洗濯、ごみ捨ても、気づけば私がやる流れになってしまいました。これも、うっかり「俺がやるよ」と口を滑らせた結果です。
ただ、仕事と生活が地続きになっているからこそ、こうしたことを無理なく回せている面もあります。
生活全体を自分の裁量で設計できる自由さっていいなとしみじみ思っており、今のところ、この生活リズムはかなり気に入っています。

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