税理士として登録すると、想像以上にさまざまな「会」と接点ができます。税理士会のように自動的に会員になるものもあれば、自分で申し込んで参加する任意団体もあります。開業したばかりの時期ほど、日々の実務を回すだけで手一杯になりがちですが、あえて外に出て人と会う機会を作ることには意味があると感じるようになりました。今日は、税理士を取り巻く会について、自分の体験と考えを整理します。
税理士会は「まず行ってみる」が一番早い
税理士登録をすると税理士会の会員になります。制度として当たり前の話ですが、開業初期の自分にとっては「どんな人がいるのか」「どんな空気感なのか」を知る入口でもありました。特に、できるだけ行事には顔を出した方がいいと感じています。今のところ。
実際に新入会員歓迎会はかなり有意義でした。知り合いが誰もいない状態で参加したものの、同期の新入会員とつながりができただけでも大きな収穫でした。仕事の紹介など、いきなり直接的なメリットが出るかは別としても、「気軽に連絡できる人が増える」というだけで安心感が変わります。また、興味のある同好会があれば、無理のない範囲で参加してみるのも楽しいと思います。
税理士共同組合は、実務面のメリットが分かりやすい
税理士共同組合というものもあります。東京ですと、加入時に出資金を10,000円拠出することになりますが、組合を辞めれば返ってくる建て付けです。毎年、書籍利用券(2,000~3,000円くらい?)が送られるというメリットがあり、また、出資金以上のランニングコストはかからないという点も魅力だと感じます。まだ書籍利用券は使用していませんが、入って良かったと思っています。
開業したての時期は、制度や実務書籍に触れる量が一気に増えます。そういう局面では、こうした実務支援の色が濃い団体は相性が良いのかなと思います。
OB会や母校の会などもある
国税OB税理士で構成される桜友会のように、経歴を軸にした団体もあります。こうした会は、親睦だけでなく研修や資質向上、社会への貢献といった目的が明確で、方向性が合う人にとっては参加の意味が作りやすいと思います。自分も関心があるので、前向きに加入を検討しています。
また、母校を軸にした職業会計人のクラブのようなものもあります。私の母校にもありました。
活動写真を見ると、知人というか同級生が写っていたので自分も入ろうかなぁなどと思いました。会の性格が「研修」「親睦」「情報交換」のどれに寄っているかで、参加の意味合いも変わってくるので、自分の目的に近いかどうかを基準に選ぶのが現実的だと思います。
個人事業主ほど「人に会いに行く理由」を仕組みにしておく
偏見かもしれませんが、会社員でいると、会社の外にこうした「◯◯の会」のような組織を持つ機会は少ない気がします。一方で、個人事業主になると、仕事の悩みも意思決定も基本的に自分ひとりで抱える時間が増えます。自宅兼事務所で一人で仕事をしていると、詰まる場面が出てくるのは自然なことです。
そういうときに「人に会いに行く」という行動を取りやすくするために、会の行事に顔を出すことを選択肢として持っておくのは有効だと思います。もちろん、どの会も入ればいいわけではなく、時間も体力も有限です。ただ、開業初期ほど孤立しやすいのも事実なので、外に出る仕組みをいくつか持っておくと、結果的に事業の継続にも効いてくると感じています。
税理士という資格は、実務の道具であるだけでなく、人とつながる入口にもなります。自分に合う会を少しずつ見つけながら、無理なく外に出る習慣を作っていきたいと思います。


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