昨日から今日にかけて、妻と一泊二日で鬼怒川温泉に行ってきました。
お腹の出具合を考えると、出産前としてはおそらく最後の旅行になるだろうと思い、今回は観光を詰め込むというより、保養と全力リフレッシュを目的に、温泉でひたすらダラダラする計画でした。
……と言いつつ、鬼怒楯岩大吊橋の展望台まで、身重のまま歩かせてしまいました。今振り返ると、なかなかのモラハラ夫ムーブだったかもしれません。反省しています。
そんな反省もありつつ、旅館の温泉やサウナでぼんやりしている中で、「独立してから、旅行の感じ方がずいぶん変わったな」と思いました。
ワーケーションできる自由さ
まず一番大きいのは、ワーケーションができるという点です。
旅行に行く際も、必ず仕事用のパソコンを持っていきます。といっても、ガッツリ仕事をするわけではなく、メールやチャットの確認、簡単な返信程度です。
これだけでも、「自分がボトルネックになって流れを止めていない」という安心感があります。
国税職員時代は、旅行に行くには必ず有給休暇を取得し、当然ながら税務署のパソコンを持ち歩くことはありませんでした。
そのため、休んでいる間に自分宛の連絡が来ていないか、誰かに余計な負担をかけていないかと、どこか落ち着かない気持ちになることがありました。
今は、自分の裁量で最低限の対応ができる。
この「気持ちの自由さ」は、独立して本当によかったと感じる点のひとつです。
旅行と仕事が完全に断絶しない安心感
ワーケーションという言葉は、働きすぎを連想させる面もありますが、私の場合は逆です。
「完全に遮断されない」というだけで、むしろリラックスできます。
今回の鬼怒川温泉滞在中も、税理士会からの連絡と、クライアントからの問い合わせがそれぞれありました。
不思議なもので、旅行中って意外と仕事の連絡が入ることが多い気がします。
きちんと対応できる環境があることで、仕事が頭の片隅で引っかからず、結果的に温泉にも集中できます。
「ワーケーションすると仕事が進む」というジンクスがあるのかもしれません。
地味だけど大きい「お土産問題」からの解放
もうひとつ、かなり細かい話ですが、個人的にはとても大きいのが、職場へのお土産を買わなくてよくなったことです。
もちろん、「お土産はあげたいから買うものだろう」と言われれば、その通りだと思います。ただ、私はどうしても、組織として有給を取って旅行に行っている以上、「買わないといけないもの」という意識が先に立ってしまうタイプでした。
課員は何人いるか、非常勤さんも含めると何人か、個包装でこの数が入っているものはどれか。
明日はお昼休みか、15時のリフレッシュ体操の時間に配るか――。
帰りの電車に乗った時点で、頭の中がほぼ「明日の仕事の立ち回り」になってしまい、現実に引き戻される感覚がありました。
独立してからは、そうした気遣いから完全に解放されました。
お土産を買うとしても、それは純粋に「渡したい相手」に対してだけです。この違いは、思っている以上に気持ちが軽くなります。
自在さが増したという感覚
こうして振り返ると、独立してからの旅行は、自由度が一段上がったように感じます。
時間の使い方、仕事との距離感、人間関係への配慮。どれも自分で調整できる範囲が広がりました。
もちろん、独立すればすべてが楽になるわけではありませんし、責任が軽くなるわけでもありません。
それでも、「旅行の最中まで組織の歯車として振る舞わなくていい」というのは、確実に心の余白を生んでくれています。
まとめ
鬼怒川温泉での一泊二日は、結果として良いリフレッシュになりました。
身重の妻を少し歩かせすぎた反省はありますが、それも含めて、今の生活を見直す良い機会だったように思います。
独立してよかったことはたくさんありますが、旅行という場面では、
「働き方を自分で調整できること」
「気持ちの切り替えがしやすくなったこと」
この二点が特に大きいと感じています。
これから子どもが生まれ、しばらくは自由に旅行できない時期に入ると思います。
だからこそ、今回の旅は、今の働き方を選んでよかったと改めて思える時間でした。

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