年末ということで、2025年を少し振り返ってみたいと思います。
自分にとって2025年は、後から人生を振り返ったとしても、かなり大きな節目の年だったと言える気がします。
何といっても、公務員を退職し、税理士として独立したこと。
そして、私生活では妻の妊娠という出来事もありました。
仕事と家庭の両面で、大きな変化が重なった一年でした。
独立を後押しした「生成AI」という要素
独立を決断するにあたって、さまざまな要素がありましたが、その中でも比較的大きかったのが、生成AIの進化です。
退職する直前の事務年度から、間接的ではありますが、生成AIを業務の補助として使っていました。
といっても、個人情報を入力するような使い方ではなく、幹部の祝辞やあいさつ文の表現を整えたり、翌日に職員へ送るメールの構成を前日の夜に壁打ちして考えたり、といった使い方です。
国税の職場で使用するPCは、原則としてインターネットに接続されていません。そのため、職場で考えていたことを、帰宅後に私用のPCで生成AIと壁打ちする、という少し遠回りな形でした。ただ、その分、生成AIの便利さや可能性を強く実感するようになりました。
「これだけのツールがある時代に、それを十分に活用せず、安定した環境にとどまり続けるのは、少しもったいないのではないか」
そんな認知的不協和のような感覚が、次第に強くなっていきました。
SNSを見ても、特に若手の開業税理士の方々が生成AIを活用しながら、工夫して仕事を進めている様子が可視化されるようになりました。
それを見て、「自分でも何とかなるかもしれない」と思えてきたことも、正直なところです。
「16年勤務で独立」は中途半端か
ときどき、「16年勤めて独立するのは中途半端ではないですか」と言われることがあります。
確かに、国税職員の場合、原則として10年勤務で税理士試験科目の一部免除、23年勤務で税理士試験そのものが免除されます。
そう考えると、制度上は、もう少し早く独立or管理職になるまで居残る選択肢もあったのだと思います。
ただ、私自身としては、生成AIの進化や、独立開業している士業の方々の姿が可視化されたこのタイミングが、「今が動くべき時期」だと感じられました。
それがたまたま、勤務16年目だった、というだけの話なのかもしれません。
ファーストキャッシュの重み
独立してまだ3か月ほどですが、当然ながら、収入はほとんどありません。
それでも、自分が提供した仕事の対価として、ファーストキャッシュが自分の口座に振り込まれたときの感動は、想像以上のものでした。
給与収入と事業収入では、お金の重みが違うなという感覚があります。
もちろん、給与収入を下に見ているわけではありませんが、「自分で生み出した収入」が持つ実感は、これまでとは質の異なるものでした。この感覚は、今後も大切にしていきたいと思っています。
既得権益への違和感と、自分なりの立ち位置
これはまだうまく言語化できていない部分ですが、60歳退官組の国税OB税理士が持つ既得権益のようなものが、市場には一定数存在しているようにも感じています。
そうした構造に対して、どこか違和感を覚えているのも事実です。あまり大きな声では言いませんが、自分なりのやり方で、少しずつでも健全な方向に寄与できればと考えています。
ゴール設定と、粛々とやるフェーズ
人生全体のゴールを設定し、その中に税理士としてのゴールを置き、現状との差分を分析する。
そうすると、年次・月次・週次・日次でやるべきアクションは、自然と見えてきます。
今のところ、やるべきことは比較的明確で、「やる」か「めっちゃやる」か、というフェーズにいる感覚です。行き詰まりを感じたときには、うまくいっている人に会いに行く、という選択肢も含めて、淡々と進めていこうと思います。
コンフォートゾーンを抜けて、次の一年へ
公務員退職と独立開業という出来事は、コンフォートゾーンから抜け出すには十分すぎる変化でした。
来年は開業2年目であり、家庭環境にも大きな変化が訪れる予定です。予定調和が何度も崩される一年になるかもしれません。
多くの子育て世代の方々が経験してきたように、その混沌とどう折り合いをつけていくか。
それが、2026年以降の大きなテーマになりそうです。


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