年明け初出社のあの空気感

国税職員

2026年1月5日(月)
会社勤めの方にとっては、今日が年明け最初の出社日、いわゆる「仕事始め」という人も多いのではないでしょうか。

国税職員時代の年明けの出社というのは、配属先や立場によって体感がずいぶん違っていたなと振り返って思います。

税務署で勤務していた頃は、年が明けるとすぐに「編てつ作業」が始まりました。近年では編てつの方針が変わってきているようなので、昔のように大掛かりな作業ではなくなっているのかもしれませんが、昔は1週間近く職員総出でやっていたような気がします。DXの精神の欠片もありませんが、あれはあれで楽しい作業でした。

申告書・届出書類の編てつをしながら、駅伝の結果の話をしたり、雑談をしたりする。
年始の立ち上がりとしてはかなりゆっくりで、そのおかげか、気持ちが重くなることはあまりありませんでした。

一方で、部署が変わると空気はがらりと変わります。
国税局の調査部にいたときや、国税庁で勤務していた頃は、正月明け早々から「通常運転」に戻る感覚が強く、正直なところ、正月版のサザエさん症候群のような気分になる事務年度も少なくありませんでした。

同じ「初出社」でも、置かれた環境によって、こんなにも違うものかと、いまになって思います。

午後休と初詣

そんな中でも、今振り返って「悪くなかったな」と思える事務年度も何回かありました。
特に印象に残っているのは、初日を午後休にして、午後から初詣に行った事務年度です。局勤務時代に2回ほどありました。

東京国税局に勤めていた頃は、都営大江戸線で築地市場駅から門前仲町駅まで行き、富岡八幡宮に参拝する、というのが定番の流れでした。
お参りを済ませたあと、軽くお酒を飲む。飲み会といっても、せいぜい14時30分くらいまでで終わります。

その後は解散して、私はそのまま百貨店に寄って服を買いに行ったり、はたまた、早めに帰宅したりした年などもありました。
翌日はもちろん通常どおり出社ですが、不思議と気持ちは重くならなかった記憶があります。

「勝ち」を願う初詣という文化

国税の職場でも、部署によって初詣の意味合いは少し違っていました。
特に訴訟事務を担当する部署では、「今年も訴訟に勝てますように」という、かなり実務に即した願いを込めて初詣に行くセクションが印象に残っています。
結果が明確に出る仕事だからこそ、年の初めに気持ちを揃える…というのは多分気のせいで、その事務年度の幹部が初詣後に飲みたがっていただけなようにも思えます。

独立後の「今日から感」のなさ

いまの私は「今日から仕事始め」という感覚はほとんどありません。
元旦からちょこちょこと執筆の仕事をしていたこともあり、今日が特別な切り替え点だという意識はかなり薄いです。

独立してからは、年始にスイッチを入れる、というよりも、
年末年始に落としすぎず、その延長線上でやれるときはちゃんとやる、休みたいときはちゃんと休むというやり方のほうが、自分には合っているように感じています。

会社勤めの頃の「全員一斉スタート」とは違い、いまは自分のリズムで仕事の濃度を調整できる。
それは楽でもあり、同時に、自分で管理しなければならない部分でもあります。

年明け初出社の空気を思い出しつつも、あの憂鬱さも今となっては懐かしいとさえ思います。
今日もやるべきことをやって、明日に繋いでいきたいと思います。

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