ドラクエ10がつないだ縁、今こそ恩義に報いるとき

人生の岐路にドラクエあり

突然ですが、みなさんは「ドラゴンクエスト」シリーズをプレイしたことがありますか? 私はドラクエが大好きです。人生の岐路に立ったとき、ふとドラクエのシーンが思い浮かぶことがよくあります。たとえば、ドラクエ5の結婚イベント。まさに人生の選択を迫られる場面ですね。

さて、ドラクエシリーズの中でも異色の作品が「ドラゴンクエスト10」です。唯一のオンラインゲームとして、2012年8月2日にリリースされました。当時の私は、オンラインゲームには馴染みがなく、見送ることに。しかし、まさか数年後、このゲームが私の人生において大きな意味を持つことになるとは思いもしませんでした。

霞が関勤務の過酷な日々

時は流れ、2019年の年末。私は霞が関勤務となり、税務の世界の最前線で働いていました。国税局での仕事とは全く異なり、戸惑うことばかりでした。知った人は誰もおらず、仕事の進め方もこれまでの常識が通用しません。

さらに、業務量は膨大で、終電近くまで働くのが当たり前。金曜日に至っては終電を超えることもありました。そんな日は、千代田区のレンタサイクル「ちよくる」を利用し、夜中の東京を爆走して人形町まで帰るのが常でした。

精神的にも肉体的にもギリギリの生活。そんなとき、ひとつの転機が訪れます。

妻との出会い、ドラクエ10との再会

その年の年末、私は今の妻と出会いました。ゲームの話題になり、彼女がドラクエ10をプレイしていることを知ります。しかも、ただのプレイヤーではなく、プレイ時間4,000時間超えの猛者。そのスクリーンショットを見たとき、私は驚愕しました。

「これは本物だ……。」

彼女に誘われ、私はPS4版のドラクエ10を始めることにしました。オンラインゲームには馴染みがなかったため、最初は一人で冒険するのが寂しく、すぐに挫折。しかし、今回は違いました。彼女が一緒にプレイしてくれる。これがどれほど心の支えになったことか。

コロナ禍とドラクエ10の支え

2020年に入り、コロナ禍が始まると、仕事のストレスはさらに増しました。慣れない環境に加え、先行きの見えない不安。それでも、週末になると妻とLINE通話をしながらドラクエ10をプレイする時間がありました。

「平日なんて来なければいいのに」

そんなことを思いながらも、ゲームの世界では彼女とともに冒険を続けました。ボス戦で苦戦するたびに彼女が助けてくれる。日常の辛さを忘れ、ゲームの中で共に戦う時間は、私にとってかけがえのないものでした。

恩義に報いるときがきた

そして現在。私は国税の職場を離れ、税理士として新たな道を歩み始めようとしています。

仕事に追われる日々を乗り越え、税理士資格を取得した今、改めて思うことがあります。

「あのとき、妻が一緒にドラクエ10をしてくれたからこそ、今の自分がある」

彼女は今でもドラクエ10をプレイしています。そこで私は決意しました。

「今こそ恩義に報いるときだ」

そうして、久しぶりにドラクエ10の世界へ戻ることに。私はオフライン版のバージョン2までクリアしていたので、今回はオンラインでバージョン3からのスタート。レベル上限解放クエストや超お役立ち系クエストに苦戦しながらも、妻のサポートを受けつつ、メインストーリーを進めています。

最近は開業準備で忙しく、なかなかプレイできていないのが心苦しいけれど、ちょっと待っててください。

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