機会飲酒の経過はどうなったんだ2025

私のこと

そういえば以前、「機会飲酒にします」と宣言した記事を書きました。
参考記事:「機会飲酒にしました」という話
あのとき、「3ヶ月後くらいに経過報告します」みたいな匂わせをしておきながら、
気づけば 9ヶ月ノー報告 という体たらく。
大変失礼いたしました。

というわけで、今回はその遅すぎる経過報告です。


現在の状況:禁酒80日目

本日時点で 禁酒80日目
最終飲酒日は8月31日だったようです。

「おお、順調じゃん!」
と思われるかもしれませんが、正直なところ、9〜11月に飲む機会がそもそもなかっただけ説がかなり有力です。

ただ、ここまで来ると「妻の出産までは飲まなくてもいいかな…」という気分になってきました。
願掛けとかも多少ありますが、単純にもしものときに備えておきたいという意味で。


飲まないと楽だと思った点

機会飲酒を導入してから感じたメリットは色々あります。

・夜はスカッと寝られる
・翌日に疲れがあまり残らない
・頭がボヤけない
・変な倦怠感が消える
・そもそもお酒を買わないので財布にも優しい

アラフォーになると、急に”健康が何よりの資産”的な価値観になってきます。
私自身は今のところ健康上に大きな懸念はありませんが、
やはり飲みすぎ食べすぎは翌日のパフォーマンスに直撃します。

あとはシンプルに脳細胞が保護されている気がするんですよね。
これって禁酒中はさして実感無いんですが、いざスリップ(飲む生活に戻る)したときに、禁酒中は莫大なパワーに突き動かされていたということに気付かされます。


「飲めるのに飲まない」問題

お酒を飲まないと、場の雰囲気によっては
「え?飲まないの?」みたいな空気が漂うことがあります。

これが正直、あまり好きではありません。

ムラ社会特有の
「俺の酒が飲めないのか」
「一緒に飲んで翌日二日酔いになろうぜ」
的な同調圧力が苦手です。

もちろん、飲みたい人は飲んだらいい。
ノンアルで楽しんでいるだけで、誰かの飲酒を否定したいわけではありません。

ただ、「飲まない=その場に水を差す」という構図になりがちなのが、どうにも違うなと思います。

そして最近は、欧米を中心に広がってきたソーバー的価値観(Sober Curious)が日本にもじわじわ入ってきた気もします。

「あえて○○しない」「シラフのまま楽しむ」的価値観が、ようやく市民権を得始めているというか、ノンアルを選ぶことが変ではなくなりつつある。
そういう時代の流れも、背中を押してくれているのかもしれません。


歴史から学ぶ

イスラム教には酒を禁じる戒律があります。
古代のイスラム戦士たちは、清潔であること、節制を守ること、禁酒・禁欲を徹底することが基本で、結果として戦いでも非常に強かったと言われています。

もちろん「強かったから勝ち続けた」という側面もありますが、
もう一つの理由として、敵側が弱っていたという事情もあったように思います。

当時の周辺地域では、農耕によって生活が豊かになったことで、
「酒は浴びるように飲む」「風呂にも入らない」といった堕落した生活習慣が広がっていた、という話があります。

対照的に、厳しい環境に身を置くイスラム戦士たちは、
節制こそが生存の条件であり、それがそのまま強さにもつながったということでしょうか。


ビールってサラリーマンの飲み物なんだなと思ったり

お酒は、ある種の抑圧の解放として機能している部分があると思っています。
特にサラリーマン生活では、仕事中に本音を飲み込み、場の空気を読み、社会人としての型に合わせて生きる場面がどうしても多くなる。
そういう日々の積み重ねが大きいほど、仕事終わりの一杯が解放として作用するのは理解できます。

一方で、今の私は独立して働いていることもあり、日中に「自分を抑える」という感覚がほとんどありません。
もともと抑圧がない生活をしているので、そもそも解放する必要もない。
その結果として、「お酒って別に必要ないんだな」という結論に自然と行き着いているのだと思います。


とはいえ、忘年会シーズンである

ここまで「飲まない理由」を並べ立てておきながら、
この記事を書いているのは11月下旬。

会合や挨拶の予定も少しずつ入りはじめ、「このあと普通に飲んでいる自分」
が登場する可能性も、ゼロではありません。

ゆらぐときはあります。そこに関しては自覚しておきます。


いつかまた飲む日が来るかもしれない

とはいえ、今のところは禁酒80日を越えて、記録は更新中です。
社会人になってから、これほど長く飲まなかった期間はおそらく初めてではないでしょうか。

「もう一生飲まない」と決めているわけではありません。
自分の中で何かしら達成したい目標をクリアしたとき、
そのタイミングで一度くらい、機会飲酒として飲む日が来るかもしれません。

ジョジョの奇妙な冒険の作者である荒木飛呂彦先生は、年齢を重ねても変わらない若々しさで知られています。普段はお酒を一切飲まず、唯一の例外は、誕生日にグラス一杯だけシャンパンを口にすることだそうです。この節度あるスタイルがとても格好良く、個人的には強く憧れています。

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