元国税職員の税理士が増えているなと実感する

国税職員

昨日、租税教育講師養成研修会に出席しました。租税教室(小中高生向けの税に関する授業)の講師を務めるには、この研修を受講することが必要です。ちなみに、税理士登録から1年以内は主任講師を担当できないそうなので、今年の9月までは補助講師としての参加となります。

講師資格は年度ごとの更新制です。今回の研修で令和10年3月31日までの資格が付与されました。同日までに更新研修を受講することになります。

研修では日税連のテキストに沿って、授業の進め方や租税教育の根幹、学習指導要領における税の位置づけなどを学びました。

グループでの話し合いで、また元国税職員に出会った

研修の最後に、東京税理士会租税教育推進部の委員の方を交えて、5〜6人のグループに分かれての質疑や話し合いの時間が設けられました。

自己紹介の中で、私が元国税職員であることを伝えたところ、担当してくださった委員の方もまた元国税職員とのことでした。私の1期上の先輩にあたる方で、独立されてから10年近く経つとのことです。在職年数から考えると、いわゆる10年免除(一定年数以上勤務した国税職員に与えられる税理士試験の科目免除制度)の対象ではないのではと感じました。

それとは別に、私が日頃から業務委託を受けている税理士法人にも先日新しいメンバーが加わったのですが、その方もまた元国税職員だと聞きました。

国税からの人材流出は広がっているのか

ここ最近、元国税の税理士に出会う機会が明らかに増えた気がしています。現役の国税職員からの人材流出が、以前よりも広がっているのかもしれません。

もっとも、これは国税の職場が沈みかかった泥舟だという話ではないと考えています。そういう側面もゼロではないかもしれませんが、それ以上に、世の中全体として転職のハードルが下がったということの表れではないかと思います。

個人的には、ライバルが増えて嫌だなという気持ちは、あまりありません。それよりも、自己責任で生きていく感覚のようなものを、同じ元職員の方々と共有できたらいいなという気持ちのほうが大きいです。

勤め人を卒業して得られたもの

勤め人を卒業すると、お金の面では完全に自己責任の世界に入ります。その代わりに、時間の融通はきくようになります。

たとえば、夜中に赤ちゃんの対応をしていても、「明日も朝から電車に乗って会社に行かなければ…」という暗澹たる気持ちは湧いてきません。自宅兼事務所なので、眠ければ自分の判断で眠ればいい。それだけのことですが、気持ちはずいぶん楽になります。

昨晩、新生児にミルクを与えている最中、子どもの瞳に映った自分の姿がふと目に入りました。そのとき、勤め人だった頃の自分には戻りたくないなと、あらためて感じた次第です。国税から独立してくる後輩たちにも、こうした感覚を味わってほしいという気持ちが、どこかにあるのかもしれません。

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