高校卒業後すぐに国税の職場に入る、いわゆる普通科ルート。昔のような学歴がものを言う時代ではなくなってきた今、改めて悪くない選択肢だと感じています。聞くところでは、最近は普通科の採用試験のほうが国税専門官試験よりも倍率が高いそうです。一発合格は簡単ではないかもしれませんが、浪人しても20歳くらいまでに入庁できれば十分でしょう。
10年勤務で税理士試験の一部科目が免除される制度(いわゆる10年免除)を使い、30代前半で独立する。そういう道筋を、もし今の自分が20歳若返って、19歳として転生するならどう歩くか。あくまで妄想ですが、書き残しておきたいと思います。なお、男性としての生活設計を前提にしているので、女性の参考にはならないかもしれません。
東研での1年間をどう過ごすか
入庁後、まずは税務大学校の東京研修所(東研)で1年間の研修があります。私自身は経験していないので想像になりますが、この1年は「お金を貯めつつ、お金のかからない遊びをする」期間にしたいところです。
10年免除で税理士になるという目標があるので、簿記はきちんと勉強しておきます。2級合格まで持っていければ理想的です。あとは、せっかく時間があるので、図書館を活用して税以外の本を読みます。社会人1年目向けの定番書籍を片っ端から借りて読む、くらいの勢いで。時間はいくらあっても足りないでしょう。
研修所内で恋愛沙汰があっても、それはそれで良い思い出になりそうです。
配属後の数年間とお金の置き方
配属先は、実家から通えるならそれが一番です。難しければ、古い独身寮に修行のつもりで入る。民間の賃貸は家賃が高すぎますし、浮いた家賃相当額を毎月インデックス投信(全世界株のいわゆるオルカンなど)に積み立てておく、という発想になると思います。
最初の1〜2年は内部事務の配属が一般的です。ここは心を壊さないよう、やるべきことを淡々とこなす時期だと割り切ります。空いた時間でFP2級と簿記2級を取得しておけば、20代前半としては金融リテラシー面でかなり上澄みに入れるはずです。
簿財と本科、そして本科中の結婚相手探し
調査や徴収部門に異動になったあたりで、税理士試験の簿記論・財務諸表論(簿財)の勉強を始めます。1発合格を狙わず、5年スパンで本科(税務大学校の本科研修)に行く前までに取れればラッキー、くらいの気持ちで専門学校に課金する。住まいは引き続き独身寮か実家のままです。
30手前で簿財を取り終え、本科にも受かれば、1年間の本科研修を税大和光で過ごすことになります。簿財がある状態で会計周りの講義を受ければ、かなり余裕を持って臨めるはずです。税法の講義も、将来の独立を見据えて真面目に聞いておきたいところです。
そして、この本科の1年間を結婚相手を探す期間にも充てたいと考えています。全国から同世代の職員が集まる、おそらく最後の機会です。同じ職場の人間同士であれば、仕事の話も通じますし、制度や働き方への理解もある。職場内結婚は合理的な選択だと思います。
本科明けに静かに職場を去る
本科明けで配属先に戻ったら、30歳ちょうどくらい。結婚式はしない、車も買わない、世帯宿舎に引っ越す。ここまでくれば、お金もそれなりに貯まっているはずです。
配偶者は引き続き職員として働く前提で、自分はいっそのこと税理士として独立する。世帯宿舎は配偶者名義でキープしたまま、コワーキングスペースを使ったスモールスタートで開業する。固定費を極限まで抑えた状態で始められるので、精神的にはかなり楽なはずです。
妄想としてここまで書いてみて、意外と現実味があるなと自分でも感じました。10年免除と寮・宿舎という住居コストの圧縮を組み合わせると、30代前半で独立するための条件は想像以上に整えやすい気がします。大卒という肩書を使用しない代わりに、時間と制度をフルに使う。そういう道筋は、今の19歳にとっても十分魅力的な選択肢なのではないでしょうか。

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