来月から令和8年度です。この時期になると、卒業式や入学式、入社式の準備といった言葉をよく目にします。年度の切れ目は、毎年同じように来るはずなのに、不思議とその年ごとの空気があります。
私にとってこの時期は、大学を卒業して東京国税局に入る前のことを思い出す季節でもあります。もう17年前になります。数字にするとかなり前ですが、当時の感覚は意外と残っています。3月には、当時入ることが決まっていた独身寮のことを考えていました。今はもうない東村山第2寮で、最寄りは西武多摩湖線の八坂駅でした。風呂とトイレは共同で、個室にも水回りはありませんでした。
数年前にその跡地を見に行ったら、サンドラッグになっていました。建物はなくなり、生活の拠点だった場所が別の用途に変わっているのを見ると、少し不思議な気持ちになります。諸行無常という言葉を実感します。
あえて独身寮に入ったのは、結果としてよい選択だった
私は地方から引っ越してきたわけではありません。それでも、あえて独身寮に入ることを選びました。今振り返ると、この判断はかなりよかったと思います。
理由の一つは、同じ支店の同期がいたことです。社会人一年目は、分からないことだらけです。仕事の内容だけでなく、生活のリズム、職場の空気、人間関係、全部が初めてです。その時期に、同じようによく分かっていない同期が近くに住んでいること自体が、かなり大きな支えでした。
同期会もよくありましたし、情報共有も自然と行われていました。何か特別に深い相談をしなくても、同じ環境で同じように戸惑っている人がいるだけで、気持ちはだいぶ落ち着くものです。社会人一年目に必要なのは、正しい答えよりも、同じ状況の人が近くにいることなのかもしれないと感じます。
独身寮は、資産形成の面でもかなり合理的
独身寮のよさは、人間関係だけではありません。お金の面でもかなり大きいです。私が入っていた頃の寮費は月2,000円くらいでした。今の感覚でもかなり安いですが、当時でも十分に安かったです。
仮に地方から都内に出てきて、いきなり民間のワンルームを借りると、家賃の高さにかなり驚くと思います。独身寮に住めば、その差は年間でかなり大きくなります。条件にもよりますが、民間賃貸より年間で100万円近く負担が軽くなる、という感覚も大げさではないと思います。
新卒の時期は、まだ収入も高くありません。その段階で固定費をかなり下げられるのは強いです。結局は最初の数年に無理な固定費を背負わないことが大事なのだと思います。
実家から通えるなら、それも十分によい選択
独身寮の話を書きましたが、実家から通える人は、男女を問わず実家から通えばよいと思います。昔は、一人暮らし経験がない社会人はダメだ、のような空気があった気がします。しかし、今はそのような時代錯誤なことを言う人は少ないように思います。
むしろ、通える距離に実家があって、家計的にも生活面でも合理性があるなら、その選択を素直に取るほうが自然です。実家暮らしだと異性に幻滅される、のような感覚も、今の時代にはだいぶ合わなくなっているように思います。私は、無理に一人暮らしを始めることより、自分の置かれた条件の中で合理的に動くほうが、よほど健全だと感じます。
昔のつながりがまた動き始めている
今年は40歳になる年でもあるからか、最近は昔の同期の連絡網が少しずつ動き始めました。中学3年や高校3年のクラスLINEが活発になっていて、同窓会の話も出ています。中学時代の野球部のLINEも最近は動きが多く、応援の意味も込めて、在庫で余っている野球のユニフォームを買い取ることにしました。将来、税理士会の野球部で着る機会があれば、それはそれでちょうどよいかなとも思っています。
思い返すと、私は中学も高校も、クラス内ヒエラルキーの高い層ではなかったと自覚しています。それでも、学生時代は十分に楽しかったです。大人になると、当時の序列のようなものはかなりどうでもよくなります。残るのは、誰とどんな時間を過ごしたかのほうです。
同窓会も、育児との折り合いがつけば参加したいと思っています。今は個人で税理士をやっていると報告できたら良いなと思います。昔の自分からすると、今の自分の働き方はたぶん少し意外でしょうし、こちらも昔の人たちが今どうしているのかを、普通に知りたいです。
おまけとしての黒歴史供養


(高校卒業時に10年後の自分に向けて書いた手紙の一部抜粋)

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