税理士が自分の家計をどう管理しているか

生活

税理士として、自分の事業の会計帳簿は当然つけています。それとは別に、家庭の家計簿もつけています。今回は、その家計管理のやり方と、続けるうちに見えてきた点を書いてみます。

マネーフォワードMEで口座をまとめる

家計の管理にはマネーフォワードMEを使っています。私の銀行口座、証券口座、クレジットカードに加えて、妻の銀行口座、証券口座、クレジットカードも連携させています。事業用の口座も含めています。

手元の現金は、管理が煩雑になるので、ないものとして扱っています。銀行口座からの引き落としや、クレジットカードの決済があったとき、その支出が何の支払いなのかを確認するだけです。その代わり、現金で支払った細かい買い物は、家計簿には表れません。あまり多くはありませんが、現金決済のみ対応の飲食店に行くためにATMで1万円出金したら、その1万円の出金は食費等の家計支出としてみなしています。それでも、家計全体の流れをつかむには、この方法で足りています。

結婚した当初から同じアプリを使っているので、支出の分類はアプリ側が学習しています。たいていは修正の必要がありません。たまに内容が不明と表示されたときだけ、手動で紐づけます。日々の入力作業は、これで終わりです。

証券口座も連携させている

証券口座も連携させているため、投資信託などの含み損益が総資産に反映されます。保有している投資信託が値下がりすると、それに合わせて総資産も減ります。

マネーフォワードMEは、毎月の収支を見る画面と、総資産を見る画面が分かれています。証券口座を連携しても、含み損益が混ざるのは総資産の画面だけです。収支の画面は、口座を通ったお金だけで計算されるので、値動きの影響を受けません。つまり、家計の収支を見るうえでは、証券を連携しても困ることはありません。

私が証券口座を連携させている理由は二つあります。一つは、総資産を正確に把握したいこと。もう一つは、日本や米国の株価、為替の動きも、ある程度は把握しておきたいことです。家計簿を開けば相場のおおよそも分かるという状態を私は気に入っています。

収入も支出も「口座を通ったお金」で見る

家計の収入は、口座に入ってきたお金すべてです。今月でいえば、事業収入のほかに、出産手当金や児童手当も収入に含めています。ただし、出産手当金も児童手当も、毎月入ってくるお金ではありません。今月の収入は、ふだんの月より多めに見えています。

支出も同じで、家計から出ていったお金をすべて入れています。今月は、夫婦2人分の住民税を、1年分まとめて前納しました。普通徴収は本来4回に分けて納められますが、全期分をまとめて納めたため、これが今月の支出の半分以上を占めました。大きな支払いがある月は、収支が大きく振れます。

一方で、投資の含み損益や、売却して得たお金は、収入には入れていません。投資信託を売ると、売却した分だけが証券口座から銀行口座へ振り替えられます。これは自分の口座どうしのお金の移動です。外から新しく入ってきたお金ではないので、収入にはなりません。収入として見るのは、あくまで外から口座に入ってきたお金だけという整理にしています。

収支と総資産は、別の数字

ここで、一見すると矛盾する状況が起こります。月の収支は前月よりプラスなのに、総資産は前月よりマイナス、ということがあり得ます。

収支は、口座を通ったお金の出入りだけを見ています。総資産には、投資の含み損益が混ざっています。給料や手当で手元のお金が増えても、相場が下がれば、資産全体は減ります。この二つは、もともと別の数字ということです。

家計を続けて見ていると、この区別が大事になります。日々の使いすぎを防ぎたいなら、収支を見ます。将来に向けて資産がどう動いているかを知りたいなら、総資産を見ます。見る目的によって、どちらの数字を見るかが変わります。どちらか一方だけを見ていると、判断を誤る気がしています。

私はFP1級技能士の資格を持っていますので、まずは自分の家庭の家計をきちんと管理したいと考えています。そのうえで、いずれは家計の相談のような仕事も、業務の一つとして視野に入れてもいいのかななどと思っています。

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