国税を退職して1年が経っていた

国税職員

7月10日に書けばちょうどよかったのですが、気づけば国税の職場を退職してから1年が過ぎていました。去年の今頃は、まだブログを毎日は書いていませんでした。当時のことを、いま一度振り返っておきます。

この振り返りに意味があるかは、正直わかりません。ただ、同じように7月初旬に国税を辞めて税理士になろうとしている方には、何か参考になるかもしれません。

辞めた一番の理由

これまで言語化してきませんでしたが、辞めた一番の理由は、多分ここにあります。

現職の頃、身近にいた若い職員を失う出来事が一度ならずあり、その過程をそう遠くない場所で見ていました。そして、いざというときに組織がどのような対応をするのかを目の当たりにしました。

国税の仕事そのものに不満があったわけではありませんが、この組織で働き続けた先に、自分の幸せな人生を思い描くことがだんだんできなくなっていきました。

DIE WITH ZEROを読み返す

最近、DIE WITH ZERO を読み返しました。ビル・パーキンスという人の本です。

「ゼロで死のう」というより、アリとキリギリスの寓話で言えば、多くの人はアリに寄りすぎているという話です。年を取るほど、お金から価値を引き出す力は落ちていきます。それを織り込んだうえで、特に経験にお金を使い、思い出という配当を受け取る。思い出の配当は、あとから何度も思い返せる分だけ、効用は永続的であるというのが書籍の主張の1つです。

やりたいことは、いつやるかを年代ごとに振り分けて考えたほうがよい、とも書かれています。体力があるうちにしかできないことを、先送りしないための発想です。

適当なページから読み始めても示唆があります。この章だけで人と議論ができてしまう。良書によくあることだと思います。

お金の使い方に正解はない

もう1冊、アート・オブ・スペンディングマネーも良い本でした。サイコロジー・オブ・マネーの続編にあたります。

私はどちらかというと、お金を散財するより、貯めすぎて使えないほうに近い気がします。ラストエリクサーを最後まで使えないタイプです。だから最近は、お金を使う方向の本をよく読んでいます。

この本には、決まった正解はない、と書かれています。だからこそ、いろいろな使い方を試して、自分に合わないものはやめていく。そうやって、自分にとって満足度の高い使い道を見つけていく。お金の使い方に正解がないからこそ「アート」なのだ、という表題にも納得しました。

独立1年目の実感

収入は、勤め人だったころより少なくなりました。それでも、家計の総資産は去年より増えています。何より、人生の時間を自分でコントロールできている実感が強いです。

組織の看板を使わず、自分1人の力で、少しでも稼げた。元国税とは名乗っていますが、これは大きな自信になりました。

開業費はあまりかけていません。一番かかったのは、引っ越し代くらいです。パソコンは15万円ほど。申告ソフトは、法人税と消費税と内訳概況書を達人シリーズで購入、クライアントの所得税の申告は国税庁のe-Taxソフトを使用しました。紹介会社等の登録もしておらず、士業の開業塾にも、今のところ通っていません。必要なら利用する未来も考えられますが、自分のゴールから逆算すると、その前にまだやるべきことがありそうな気がしています。

来年の今頃へ

最近は、子どもの成長を間近で見られています。成長の過程を取りこぼさずに過ごせている。去年の今頃より、理想に近い時間だと思います。来年の今頃、自分と家族がどうなっているか。今はそれが楽しみです。

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