抱っこ紐の扱いに、少しずつ慣れてきました。それで最近は、子どもと妻と三人で、ルミエール府中にたまに足を運んでいます。
府中市内に引っ越してすぐ、この施設が気に入りました。何度通っても、やはり良い場所だと思います。
妻の実家も府中市にあります。そのため妻は、私よりずっと長いルミエール府中の利用者です。自習室にもよく通っていたそうで、そこでの勉強で簿記2級を取ったと聞きました。
一人で図書館に行っていた頃と、家族三人で行く今とでは、過ごし方が少し変わりました。前は端から棚を見て回っていましたが、今は子どもの様子を見ながら、合間に予約した本をピックアップします。それでも不思議と、窮屈には感じません。読む冊数が減っても、この場所にいられること自体が良いのだと思います。
家のパソコンで新着資料を眺める
楽しみの一つが、家のパソコンから府中市立図書館のホームページにログインして、新着資料の一覧を眺めることです。
一覧は分類番号の順に並んでいます。000の総記から、画面を上から順に見ていきます。新しく入った本の題名を、ただ追っていく時間です。
特定の一冊を探すのとは、少し違います。探し物をするときは、目当て以外の題名は目に入りません。けれど番号順に題名を眺めていると、自分が普段まったく手に取らない分野まで、ひととおり視界に入ってきます。歴史の本の次に、機械工学の本の題名が並ぶ。料理の少し先に、宗教の本がある。こんな本が出ているのかと、画面を見ながら毎回思います。読みたい本を探すというより、何が増えたのかを題名で眺める時間そのものが楽しい。そういう感覚に近いかもしれません。
予約してから届くまでが楽しい
先日、保険会社の方とお酒を飲みながら、本の話になりました。ジョージ・オーウェルの『一九八四年』が面白い、と教えてもらいました。その場で予約をしました。
自分で探した本も良いのですが、人から勧められた本には、別の良さがあります。自分の関心だけを追っていると、どうしても似た傾向の本ばかりになります。思いがけない相手から、思いがけない一冊を教わる。そういう出会い方のほうが、後々まで記憶に残る気がします。
予約した本は、すぐには手元に来ません。順番を待つことになります。ただ、この待っている時間が悪くないのです。どんな話なのだろうと、あらすじを勝手に想像してみる。題名から内容を推測してみる。手元に届く前の数日が、案外楽しい。
旅行も、準備や計画をしている時間が、本番と同じくらい楽しいことがあります。本の予約も、それに近いように感じます。
小金井の図書館にお世話になっていました
図書館に助けられたのは、府中に来てからだけではありません。
国税職員だった頃は、小金井市の官舎に住んでいました。そのときは、貫井北にある図書館によく通いました。小さな図書館です。けれど、置いてあった森博嗣さんの本は、たぶん全部読みました。
その図書館の二階は公民館になっていて、自習スペースがありました。私はそこで、FP1級と、税理士試験の簿記論・財務諸表論の勉強をしました。あの場所の類計滞在時間は1,000時間を超えていたと思います。今振り返っても、よく通ったものだと思います。妻が簿記2級を取った場所と、私が試験勉強をした場所。どちらも図書館(公民館)だったわけです。
お金がなくなっても、図書館はある
少し先のことも考えます。
仮に将来、お金を使いすぎて生活が立ち行かなくなったとします。それでも図書館に行けば、本を読むことはできます。読んでいるだけで、気持ちは満たされる。
仕事柄、お金のことを考える時間は長いほうだと思います。だからこそ、お金があるかどうかとは別のところに、満たされる場所を一つ持っておきたいと感じます。手元の蓄えが増えても減っても、本を読む楽しさは変わりません。これまで資格の勉強で通った場所も、これから子どもと通う場所も、同じ図書館です。
この感覚を、大切にしておきたいと思っています。

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