第76回の簿記論と財務諸表論――解答速報とボーダーの見方

税理士独立

令和8年度(第76回)税理士試験は、8月4日から6日にかけて実施されています。初日の8月4日が簿記論と財務諸表論、そして消費税法・酒税法でした。この記事を書いている時点では、まだ試験期間の途中です。

3月に出産し、5月から勉強を始めた

妻は今年3月に出産しました。勉強を始めたのは4月、その後願書を提出しました。

妻が税理士試験の勉強を再開していた
令和8年度の税理士試験を、妻が受験するかもしれません。私ではなく、妻のほうです。妻は現在育休中ではありますが、企業の経理財務を担当しています。もともと経理畑ではなく、以前はコンテンツ企画や営業の部署にいました。簿記はなんとなくやってみようか…

教材はメルカリで揃えたようです。簿記論はテキストと問題集、財務諸表論は理論暗記用のテキストです。過去問題集だけは両科目とも最新版をAmazonで購入し、模試は大原のものを受けました。準備期間はおよそ4か月です。

簿記論の第3問と財務諸表論の理論

以下は妻から聞いた範囲と、私が横から見ていた印象です。

簿記論は第3問が、大原の模試や令和7年度の本試験と似た形で、推定を含む出題だったようです。資料の一部が伏せられていて、そこを埋めながら解き進める形式です。ここで時間を取られると全体が崩れるため、模試と過去問を回していたことがそのまま効く形となりました。

財務諸表論の理論は、覚えたとおりに書けば対応できる問題が多かったように見えました。計算のほうは、簿記論の第3問対策でカバーできる範囲を妻は繰り返していたようです。簿記論と財務諸表論を同時に受ける場合、この重複部分がシナジーになる気がしています。

ネットスクールは当日のうちに出そろった

ネットスクールは試験当日にAIを使った暫定版の解答速報を出し、その後に確定版と講評会のライブ配信まで同じ日のうちに公開していました。上場企業であるTAC、学校法人である大原と比べると、動きの速さが目立ちます。TACは解答速報を8月7日以降、解答解説会を8月8日と9日に予定しています。大原も順次解答速報を公開することとされています。組織の形が違えば、公表までに踏む手続も違ってくるのだろうと思います。

ボーダーは一社の数字だけで見ない

各校が示すボーダーライン、つまり合格ラインの予想は、あくまで各校の見立てです。ネットスクールの数字は、例年やや高めに出ているように感じます。低く出して不合格だった人から苦情が来るのを避ける、といった事情が働く可能性はありますが、実際のところは分かりません。

私自身、簿記論に合格した年は、ネットスクールのボーダーを4点ほど下回っていました。それでも合格しています。ボーダーは一社の数字だけで受け止めるものではなく、大原とTACの発表も含めて幅で見るほうが、多くの場合は実態に近いはずです。

LECは富田講師による簿記論と財務諸表論の講評動画を8月5日に公開しており、より詳しい検証会は8月15日に予定されています。ボーダーへの言及はそちらで出てくる見込みです。

8月は休む月

多くの予備校では、9月から次年度の講義が始まります。8月は受験生がまとまって休める、ほぼ唯一の期間です。妻には育児に追われきりにならないよう、この一か月は羽根を伸ばして過ごしてもらうつもりです。

そして、妻が勉強している姿を横で見ているうちに、私も社会保険労務士のテキストを少しめくり始めました。来年受けるつもりは今のところありません。ただ、一日30分でも少し面倒だと思うことに時間を使っておくと、そのあとの楽しい時間の充実感が上がるような気がしています。私個人の感覚です。

試験はまだ途中ですが、受験された方は本当にお疲れさまでした。

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